北海道富良野市が、パウダースノーの質を数値化する独自の「ふわサラ度予測」システムを2024年1月29日にアップデートしました。日本気象協会提供の気象データを活用し、5日後までの富良野の雪の状態をより精度高く予測できるようになりました。
富良野市は、パウダースノーという言葉が学術的には明確な定義を持たなかったことに対し、降雪量と降水量のデータを基に「ふわサラ度」という新しい指標を開発。2023年12月から、スキー場山頂付近の雪質を科学的に予測し、富良野特有の内陸性気候による軽く乾いた独特な雪質を「ふわサラ度」として評価し、発信しています。
定量化された「ふわサラ度」は、スキーヤーやスノーボーダーにとって、スキー場に出かける前に、富良野の雪の状態を事前に知ることができる貴重な情報源になります。この指標は、北見工業大学の白川准教授の専門知識に支えられていて、同教授は10年以上、道内の雪質研究に取り組む中で、「富良野の雪がパウダースノーの理想的な条件を満たしている」ことに着目しました。
さらに、富良野市では地球温暖化の影響を考慮し、スキーヤーがパウダースノーをどのように感じているかについてサイトでアンケート調査を実施しています。