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飛騨古川で最大級の「全国薬草フェスティバル」-古い街並みに薬草が彩る日(9月7日)

 岐阜県飛騨市古川町にて、2024年9月7日(土)に薬草の祭典「全国薬草フェスティバルinひだ」を迎えます。フェスティバルは飛騨市まちづくり観光課が主催し、全国の薬草ファンが一同に会する国内最大級のイベントになります。(写真:飛騨古川の街並み)

飛騨古川の街並み

 飛騨市は岐阜県の最北に位置し、その広さは東京23区とほぼ同じです。地域の90%以上は豊かな森林に覆われています。地域住民は、森林に自生しているミネラルが豊富な薬草を昔から日常生活に取り入れ、健康増進に役立てています。2001年には、薬草研究の第一人者である故村上光太郎薬学博士によって、飛騨市に245種類もの薬草が自生していることが確認されました。

飛騨市の森林
飛騨古川から車で約20分の河合町の小鳥川沿いでは、ヨモギやミモザなど自生や栽培された多様な野草を見かけた。1997年に町内の主婦4名が発足した市民団体「かわい野草茶研究グループ」は、役場の依頼を受けて薬草茶づくりを開始し、今も飛騨市の薬草活動の重要な拠点となっている。
自生する野草(飛騨市河合町)
道端に自生する薬草
栽培される野草(飛騨市河合町)
計画的に栽培される薬草

 

 今年で9回目を迎える薬草フェスティバルは、「健康な生活」をテーマに、全国から70以上の団体が参加。薬草関連商品や食品の販売、さまざまなワークショップが行われ、薬草愛好者が交流する貴重な場となっています。飛騨古川駅そばに位置するメイン会場の「古川町公民会館」や「飛騨市交流センター」では、薬草の初心者から専門家まで、幅広い層が楽しめる多彩な企画が用意されています。


ワークショップ(昨年のイベントの様子)
クロモジビール
飛騨でお馴染みのクロモジビール。運が良ければ薬草を漬けた自家製リキュールに出会えるかも?

 古川町内の雑貨屋や飲食店などはサテライト会場になり、クロモジビールやエゴマワッフルなど、50種類以上の薬草商品(飛騨市薬草商品登録制度)が提供され、古い街並みを散策しながら、薬草巡りが楽しめます。

全国薬草フェスティバルinひだ(チラシ)

 

 さらに薬草スタンプラリーや薬草苗の無料配布、大手出版社・世界文化社が飛騨市の薬草の取り組みをまとめた書籍「薬草を食べる人々」の先行販売が行われ、取材を担当した2名による記念講演(10:30~11:30@古川町公民館)も予定されています。

 

 東京から飛騨古川のアクセスは、新幹線とJR在来線で「東京駅」~「飛騨古川駅」(富山駅経由または名古屋駅経由)が約4時間。高速バスで「バスタ新宿」~「飛騨古川駅」(高山駅経由)が約6時間。

 

 

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