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埼玉・嵐山町「らんざんラベンダーまつり」6月6日開幕 ― 猛暑被害を乗り越え、新たな苗で再出発

 埼玉県嵐山町の「千年の苑ラベンダー園」にて、2025年6月6日(金)~6月22日(日)の17日間、「らんざんラベンダーまつり」が開催される。昨年の猛暑によりラベンダー全体の半分がダメージを受けたことを受け、苗の植え替えを実施。今年は再出発の年となる。

一輪の花(ラベンダー)

 植えられた品種は、暑さと湿気に強く、芳香性が高いラバンティン系の「グロッソ」が中心。約4.7ヘクタール(東京ドーム1個分)の敷地には約2万株・10種のラベンダーが広がる。園内には見晴らし台や撮影スポットも整備されている。

 

 ラベンダーは涼しい地域に適した植物とされ、埼玉県内陸部という高温多湿な環境にある「千年の苑ラベンダー園」では、もともと「グロッソ」種を中心に栽培してきた。

 

 しかし、昨年6月の第5回まつりの開催後、7月~8月にかけて日本列島を襲った記録的な猛暑の影響により、多くの株がダメージを受けた。今年は関係者にとって、新たなチャレンジの年となる。

 

 例年見学料500円だが、今年は無料とし、代わりに協力金制度を導入。「今年の花を楽しみ、来年へつなぐ支援を」との想いが込められている。

週末限定の摘み取り体験や、ラベンダーを使った限定スイーツも

会期中の土日には、「ラベンダー摘み取り体験」のほか、スティックや花かご、ボトルフラワー作りなどのクラフト体験が実施される(各体験料1000円)。

 

 他にも、ラベンダーを使ったスイーツや軽食を用意。ラベンダーソフトクリーム、スムージー、ゼリーなどに加え、嵐山町マスコット「むさし嵐丸」の焼き印が入ったラベンダー色のあんぱんなど、ご当地ならではの食体験も楽しめる。

 

 現地アクセスは、池袋駅から東武東上線で「武蔵嵐山駅」下車(約1時間)、駅からバスで約10分。土日にはシャトルバスが運行される。

 

 開園時間は9:00~16:00(最終入場15:15)。

 

 主催者の嵐山町観光協会は、「来年にはさらに成長したラベンダーで皆さまをお迎えしたい。今年の再出発を見届けていただくことで、より一層、園のラベンダーに愛着を感じてほしい。」と話す。

埼玉県嵐山町

嵐山町は埼玉県の中央に位置し、比企丘陵の中心部を占める。山や渓谷、平地など変化に富んだ地形が特徴で、ゲンジボタルや国蝶オオムラサキが生息する地としても知られる。

 

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