奄美群島フェリー、14日間乗り放題周遊券2万円―鹿児島～奄美群島～沖縄本島を結ぶ

　奄美群島広域事務組合は2025年7月15日より、奄美大島・徳之島などを結ぶ長距離フェリーが14日間乗り放題となる周遊乗船券（大人3万円・小人1万5千円）の販売を開始した。あわせて、アンケートに回答者には、大人2万円・小人1万円で利用できる割引キャンペーンも展開している。

　この乗船券は、「鹿児島」〜「奄美大島」〜「徳之島」～「沖永良部島」～「与論島」～「沖縄本島」の主要航路に、14日間自由に乗り降りできる。乗船するのは、「マリックスライン」と「マルエーフェリー」の2社が運航する計4隻の定期フェリー。両社は曜日を分担しながら、長距離航路を交互に運航している。

　なお、乗船券の内容は両社共通だが、券種名が異なっており、マリックスラインは「結いパスポート」、マルエーフェリーは「結いきっぷ」として販売される。さらに特典として、「奄美大島」～「喜界島」（奄美海運）の1回分の往復乗船引換券も付属する。

　乗船券の申し込みの際に表示される乗船目的を尋ねるアンケートで「奄美群島の周遊」または「鹿児島〜沖縄本島の往復」を選択する。「奄美群島周遊」を選ぶと、追加アンケートが表示され、それに回答すると、特別価格が大人2万円（1万円引き）、小人1万円（5千円引き）が適用される。

　乗船券の購入は、各社の予約サイトから申込の上、初回乗船時の港で現地決済（現金・クレジットカード）。乗船初日の最終日は2026年2月15日（日）まで。ただし、事業予算の上限に達し次第、販売終了。フェリー運賃とは別に、乗船時に燃油サーチャージを支払う。料金は3カ月ごとの変動制で8月1日～10月31日は1,680円。

　奄美群島広域事務組合は、「世界自然遺産・奄美大島と徳之島を含む島々を、船でつなぎながら自由に旅していただきたい。一つひとつの島に息づく固有の文化や生活を肌で感じてほしい」と乗船券利用を呼びかけている。