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長崎・築30年のビル再生「HOTEL URO」開業―塗装会社がユニークなホテルをプロデュ―ス

長崎市「HOTEL URO」

 長崎市でかつてカラオケ店として使われていた築30年の建物が、地元の老舗塗装会社・中村塗装のプロデュースにより、シェア型ホテル「HOTEL URO(ホテル・ウロ)」として再生。2025年8月1日にオープンした。

 場所は、長崎電鉄「思案橋駅」から徒歩4分、静かな坂道の途中に立つ地上8階建て。複雑な坂と階段が特徴の長崎の街並みと重ね合わせ、建物全体を「通り抜ける街路」のイメージで再構成。白を基調にした館内には、展望ラウンジや階段テラスが配され、抜け感のある空間設計が特徴。

 

 客室は、スタンダードダブル(6室)・デラックスダブル(1室)、ドミトリー(20室)の3タイプで構成され、水回り(シャワールーム・パウダールーム)は共用。ビル1階から8階にかけては、ドイツ帰りで長崎出身のサウンドアーティスト・坂本豊氏によるアンビエント・ミュージックが流れ、階を上がるごとに音が徐々に変化していく演出が施されている。

長崎市「HOTEL URO」スタンダードダブル
スタンダードダブル
長崎市「HOTEL URO」ドミトリー
ドミトリー

 

 1階にはカフェ「FAAH」と、夜間営業のバー「zzzzz」を併設。宿泊者だけでなく、地域住民にも開かれた場となっている。

 

 宿泊料金は、ダブルルーム(2名)で6,000円台〜、ドミトリーは3,000円台〜。予約は公式サイトから「Booking.com」へ移動して行う。他の宿泊予約サイトでの受け付けも用意する予定。

 

 立地は、眼鏡橋や大音寺、丸山オランダ坂など、歴史を感じさせるエリアに位置し、長崎電鉄「思案橋駅」徒歩4分、「めがね橋駅」徒歩5分、JR「長崎駅」からタクシー6分。

 

 運営を手がける中村塗装は、1968年創業の塗装会社。今回のプロジェクトでは建物を自社で買い取り、オーナーとして建築事務所と連携しながら、外壁から内装まで自社の技術で大規模に改修。同社にとって初のホテル運営事業となる。