能登・穴水で栗拾い「東井栗園」10月上旬まで開園―名物・熟成栗の予約販売も

石川県穴水町の二子山麓に広がる観光クリ園「東井栗園」では、2025年10月上旬頃まで栗拾い体験を実施している。能登半島特有の赤土の土壌と昼夜の寒暖差に育まれた能登栗は、大粒で甘みが強いと評判だ。(写真:熟成栗)
同園は奥能登の入口・穴水町二子山地区に位置し、昭和42年の開拓事業をきっかけに始まった栗栽培を受け継ぐ家族経営の園地。約3ヘクタールに「丹沢」「ポロタン」「筑波」「美久里」「石鎚」などを植え、毎年9月上旬から10月上旬にかけて順に実が落ち、収穫期を迎える。

入園料は大人300円、高校生以下は無料。時間制限なく栗拾いを楽しめ、持ち帰りは1kgあたり1,500円。園内では生栗やむき栗の販売も行う。栗拾い向けの服装や持ち物、おいしい栗の見分け方は公式サイトで紹介されている。開園時間は9:00~14:00。
また現在、名物「熟成栗」の予約販売を受付けている。新鮮な栗を約1か月氷温保存し、でんぷんが糖に変わることで甘みを増した一品で、発送は10月中旬以降となる。購入は同園の販売サイトから。
アクセスは、のと里山海道「穴水IC」から車で約15~20分。10月上旬にブドウの収穫期を迎えるワイナリー「能登ワイン」も近く、あわせて楽しめる。
2024年は能登半島地震や豪雨の影響で来園者が減少したが、今年は開園とともに多くの観光客が訪れ、里山の秋の味覚を満喫している。
オーナーの東井さんは、「震災後、多くの方の温かい支えで今季も開園できた。栗拾いを楽しむ皆さんの笑顔にお会いできるのを心待ちにしている」と話している。