2023年5月1日(月)から7月20日(木)まで、久留米市の沿岸で旬の味覚「エツ漁」が解禁されます。城島町近辺の飲食店では、今日からエツ料理の提供が始まりました。
エツ漁は毎年5月1日から始まる初夏の筑後川での風物詩です。カタクチイワシ科に属するエツは、国内では有明海にのみ生息しています。5月になると産卵のため筑後川下流域にさかのぼってきます。
エツは独特の食感と風味が楽しめ、漁が始まると観光客が新鮮なエツを求めて城島に訪れます。料理店では、天ぷら、煮付、洗いなどのほか、南蛮漬け、すり身団子、お吸い物など、さまざまなエツ料理が味わえます。
城島のエツには、弘法大師が関わる言い伝えがあります。かつて、筑後川を渡れずに困っていた弘法大師を、川辺の貧しい漁師が対岸に渡して助けると、お礼に弘法大師が川面に葉を川に投げ込み、それがエツになったとされています。
今日、弘法大師を祀る「エツ大師堂」で、恒例の「エツ漁解禁と感謝祭」が行われました。