2023年7月5日~7日に行われた青森市内の中学3年生の修学旅行で、担当した旅行会社の責任で予定されていた内容の一部が実施できなかった問題が発生していました。
(9/16追記)青森市教育委員会は9月8日、市議会で初めてこのことを説明しました。 |
修学旅行は7月5日出発の2泊3日の東京行きで約140名の生徒が参加。しかし、予定されていた旅行中の工場体験やサンセットクルーズ、ものづくり体験が実施されず、帰りの新幹線の時間も変更されるなど、旅行中に内容変更が行われました。
旅行会社は修学旅行出発前に、これらの予約がされていないことを認識していましたが、学校や生徒、保護者に事前に知らせないまま出発しました。
旅行会社は21日に学校で保護者に調査報告しました。その際、旅行会社は、「今回、さまざまな変更のことをですね、まったく旅行を実施するまでお伝えすることなく出発をしていただいたことに関して、大きな責任を感じています」と謝罪しました。
旅行会社は、代金全額を今年9月中旬までに返金するとしていますが、保護者からは中学時代最後の思い出になる旅行で起きた問題に対し、憤りの声を上げています。
修学旅行は通常、観光庁の標準旅行約款に基づき、学校依頼で旅行会社が日程やサービス内容、代金を含む企画書を作成し契約書面が交わされます。契約時、手配が済んでいない内容があれば、旅行出発前に確定書面が発行され、旅行中のサービス予約は必ず旅行前に行われます。旅行会社が契約内容を変更する際は、緊急事態以外、旅行前に理由が説明されます。
旅行会社は「手配状況を打ち明けることができなかった」と説明していて、旅行中は中学校に渡された行程と旅行会社が持っていた2種類の行程書が存在していました。
※この記事は、青森朝日放送の“事実報道”を確認し、編集部の見識と観光庁の旅行業務法令と約款を照らし合わせ記事にしました。 |