沖縄県名護市内のビーチで、2023年8月11日に遊泳中の児童2名が猛毒を持つハブクラゲに刺され、1名が一時的に意識を失いました。県警察地域部から15日に情報提供を受けた沖縄県保健医療部は16日、注意喚起を行いました。
意識不明の児童は、その場に居合わせた医師の対応で意識回復し、病院に搬送されました。沖縄県は6月末、8月31日までハブクラゲ注意報を発令し、海水浴では長袖Tシャツなどを着用し、肌の露出を避け、クラゲ侵入防止ネット内で泳ぐよう注意喚起しています。刺された場合は患部に酢をかけ、触手を取り除き、氷などで冷やし医療機関を受診するよう呼びかけています。
編集部は、意識を失った児童の関係者と思われる人のSNS投稿を一時的に確認しました。投稿では児童は家族旅行で沖縄に訪れ、「11日夕方、ホテルのプライベートビーチのクラゲ防止ネット内で遊泳中、ハブクラゲに刺された」とありました。
沖縄県保健医療部は、「台風後やそれ以外の気象条件および防止ネットの管理により、ハブクラゲがネット内に侵入することがある」と言います。
「ハブクラゲは温暖な海域に多く、日本でも現在のところ沖縄や奄美の症例がほとんどですが、最近の地球温暖化に伴い、本土でも症例が増えてくる可能性が高いと思われます」(2019年日本中毒学会事例調査)