三井石油開発は今年6月に北海道蘭越町で発生した地熱発電の掘削現場の蒸気噴出による被害で、観光業者への補償を12月31日まで受付けています。(写真: 現場7月)
蒸気噴出は6月29日に蘭越町湯里地区で派生し、8月29日に現場が埋め立てられ収束しました。補償対象は、蒸気噴出の影響を受けた宿泊業、飲食業、観光業です。補償内容は一律ではなく、事業者の個別の事情に合わせて対応されます。なお、湯里地区はペンションや別荘が多い地域です。農業被害の補償の受付けは、準備ができ次第、開始されます。
三井石油開発は、「現状、地熱発電の展開は考えられない。これまで地域住民や事業者個々への対応に注力してきた。今後もまず補償や原因究明しかない」と話します。この件に対応する蘭越町総務課は、「(同社の)地域での対応は丁寧だ」と評価します。事象後、同社の企業サイトのトップページには、蒸気噴出のお詫びと説明が表示されています。