日本酒造組合中央会は、2023年10月28日に都内で開催した「第42回全国きき酒選手権大会」で採点ミスがあり、成績と順位に誤りがあったと発表しました。
この誤りは、参加者から疑義が呈された後、再度採点を行った結果、確認されました。採点は、委託事業者JTBビジネスソリューション事業本部(新宿)に一任されていました。日本酒造組合中央会は、「JTBがまとめた最終結果の確認を行っていた」と言います。なお、「全国きき酒選手権大会」の委託事業者は毎年入札で決まり、JTBは昨年もこのイベント運営を担当しています。
採点のミスは、「一般の部」きき酒競技では、マークシートを読み取るソフトウェアに不具合があり、JTB担当者の手作業でひとつづつずれが出ました。なお、「現状、ソフトウェアの製品名は把握していない」(組合中央会)と話します。また、「大学対抗の部」では、登録番号と選手の関連付けにミスがあり、大学内の2つのチームの点数に取り違えました。
「全国きき酒選手権大会」は、酒類メーカー国内最大の団体、日本酒造組合中央会が主催するアマチュアのきき酒日本一を決める大会です。都道府県予選を勝ち抜いた代表者が、筆記試験ときき酒で入賞を目指します。なお、このイベントの運営予算には、国や自治体の補助金は含まれていません。
日本酒蔵組合は、「事態を真摯に受け止め、本大会の運営の見直しを図り、再発防止と信頼性の回復に努めていく」と伝えています。なお、改めて発表された入賞者は公式サイトで発表されています。