東京新宿東口の商業施設「新宿アルタ」が3月21日、2025年2月28日をもって営業を終了することをウェブサイトで発表しました。(※2010年頃の写真、木村拓哉の起用の話題の広告を掲出)
大手メディア各社は22日、三越伊勢丹ホールディングス(新宿アルタ運営)の発表があったと報道していますが、実際は前日21日付けで新宿アルタ公式サイトで発表されていました。 |
同施設は1980年、「新宿情報ビル・スタジオアルタ」の名称で竣工し、当時画期的な放送スタジオが完備され、日本初の街頭ビジョンも設置されました。そして、1982年に放送が開始された、テレビ番組「笑っていいとも!」が収録されていたことはあまりにも有名です。施設オープン後は、ファッション、エンタメ、飲食など、多岐にわたる分野のトレンドを発信するとともに、東京旅行の観光スポットや、携帯ゼロ時代の貴重な待ち合わせ場所などの役割も担いました。
2000年代以降は、周辺施設との競争や、2014年3月の「笑っていいとも!」の放送終了などの中、店舗作りの試行錯誤が図られていましたが、今回、来年2月の営業終了についてアナウンスがありました。
閉店の発表にあたり、新宿アルタ店長は施設ウェブサイトで、顧客へ長年の感謝を伝え、営業終了について謝罪の意を表すとともに、顧客に対するスタッフ一同の気持ちを込めたメセージを届けました。
営業終了は、新宿アルタ側(三越伊勢丹ホールディングス)から物件の所有者であるダイビルへその意向が伝えられました。ダイビルは現時点、「来年のアルタ閉店後の計画は未定」と話します。三越伊勢丹ホールディングス広報は「新宿アルタの営業終了後、アルタブランドは、現在ある池袋店によって維持されていく」と説明しました。
ここ10年間、2014年に青山ベルコモンズ、2016年に渋谷パルコ、プランタン銀座、2017年に銀座ソニービルなど、日本経済成長期に、街のアイコンを務めた商業施設がその役目を終えてゆきます。