北海道の釧路海上保安部と釧路漁港を拠点とする観光船の事業者は、2024年4月22日(月)に初めて合同で救助訓練を実施しました。(写真提供:釧路海上保安部)
救助訓練は、4月29日から始まる観光船の運航開始に備えて、観光保安庁の救助能力向上と観光船事業者の安全意識の向上を目的に行われました。訓練は朝10時に開始され約1時間行われました。訓練内容は、乗客12名が乗船する小型観光船が浸水し、エンジンが停止して航行不能になった状況下とされ、海上保安庁の巡視船2隻が観光船に接岸し、乗客を巡視船に移乗させた後、巡視艇がロープで観光船をけん引しました。
釧路港では、唯一の観光船が運航され、バリ島やマニラ湾に並ぶ、世界三大夕陽と称される釧路港の夕日を眺めるサンセットクルーズが楽しめます。
釧路海上保安部は、個人でのマリンレジャーが盛んになるゴールデンウィークを前に、4月23日からイオンモール釧路昭和で海難防止啓発パネル展を開催。リーフレットや巡視船カードを配布して啓発活動を行います。(写真は昨年)
北海道では、2022年4月23日に知床半島沖で発生した観光船「KAZU1」の沈没事故から明日で2年が経過します。この事故では乗船者26人が死亡、行方不明となりました。22日から第1管区海上保安本部では、知床岬中心に3日間の集中捜査を行います。