佐賀県小城市観光協会は、2024年8月1日から業務を一時休業すると発表しました。現在、再開の目途は立っていません。(写真:小城の街並み/佐賀県観光連盟提供)
休業の理由は、7月31日までに3名の職員全員が退職したためです。観光協会は以前、小城市のふるさと納税業務を受託していましたが、収益減少等により昨年業務を契約を終了し、観光振興に専念していました。その際、9名いた職員が減少し、最終的には全員が退職したため、休業に至りました。市のふるさと納税担当者は、「2局化が進み、市の事業は売上減少が続いている」と説明します。
今後は、小城市商工観光課が観光案内や市営の八丁キャンプ場の受付業務を引き継ぎます。イベント業務は市と他団体が連携して行う予定。佐賀県観光連盟も、「市や商工会と連携し、情報発信を支援する」と話します。
小城市は佐賀県中央部に位置し、佐賀市に隣接。日本さくら名所100選と歴史公園100選の「小木公園」、名水100選の「清水(きよみず)川」と清水滝、ホタルの名所「祇園川」などが、定番の観光スポットです。
市商工観光課に今後の観光の目玉を尋ねると、「11月17日に開催される名物ようかん祭りで、特産の小木羊羹を味わってほしい」とPR。小城市は明治期から羊羹製造が盛んで、現在も約20店の老舗羊羹店が営業。小城羊羹は日本遺産「砂糖文化を広めた長崎街道~シュガーロード~(※)」に指定されています。(写真上:小木羊羹、写真下:羊羹資料館/佐賀県観光連盟提供)