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幻の柑橘「みやざきへべすフェア」、8月23日より全国174店舗で開催-困難の歴史を乗り超えた味を体験

 宮崎県は2024年8月23日(金)~9月30日(月)の間、県独自の柑橘類「へべす」を使った料理やアルコール飲料などを提供する「みやざきへべすフェア」を、東京、大阪、福岡、宮崎の飲食店(合計174店舗)で開催します。

宮崎県の柑橘「へべす」

 「へべす」は江戸時代末期に宮崎県日向市で発見されました。昭和から平成にかけて、栽培や出荷において、多くの課題に直面。県の基準未満や、商標問題、鮮度保持の困難さなどがあり、出荷量も少なかったため、幻の柑橘と呼ばれました。一方、この間、日向市民に親しまれ、庭先に植えられるなど、地域に浸透しました。

 

 2016年、日向市とJA宮崎が産地体制の構築を目指し、日向市外の県内農家でも栽培が始まりました。2023年度には本格的な収穫が可能となり、現在では宮崎県内の111軒(宮崎県提供)の生産者が栽培を行っています。今後、さらなる出荷量の増加が見込まれます。

 

 「へべす」は、さわやかな香りとまろやかな酸味が特徴で、種が少なく果汁が豊富で、和食や焼き魚、揚げ物、アルコール飲料など幅広く使われています。

 

 今年で2回目になるフェアは、昨年より参加店が拡大。東京都(77店)、大阪府(16店)、福岡県(31店)、宮崎県(50店)の合計174店舗の飲食店が「へべす」のオリジナルメニューを提供。参加店舗で対象の料理を注文して応募すると、宮崎牛が当たるキャンペーンも実施されます。

 

 宮崎県農業流通ブランド課は「フェアを通じて、へべすの知名度を高め、出荷先を増やしたい」と意気込んでいます。

 

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