よい旅ニュース通信  ~日本のすみずみを旅先に。~

menu
  • Instagram
  • Twitter
  • Facebook

能登空港に大型仮設飲食店街「NOTOMORI」開業—コワーキングにも

 2024年11月2日、石川県輪島市の能登空港(のと里山空港)に仮設飲食店街「NOTOMORI(ノトモリ)」が開業しました。能登半島地震の復興支援を目的に設立されたこの施設には、能登地域の6つの飲食店が入居しています。

広い飲食店スペース(能登空港の仮設飲食店街)

 「NOTOMORI」には、輪島市の町中華の「香華園」、郷土料理店「御食事処 まだら館」、穴水町の本格ビーフカレーが人気の「のと里山食堂 然」、志賀町の肉料理専門食堂「てらおか堂」などが揃い、各店独自の味を提供しています。能登半島地震による被災から、各店舗が仮設店舗での営業を再開するまでには、実に11カ月の時間を要しました。

 

 施設内にはWi-Fiが完備されており、カフェタイムにはコワーキングスペースとしての利用も可能。さらに、プロジェクターやスクリーンを備えた100名規模のイベントスペースもあり、地域の活性化や交流の場として活用が期待されています。

 

 開業初日には、全国から能登支援に駆けつけている自治体職員や災害ボランティアが訪れ、能登の味を楽しんでいました。香華園のオーナーは、「やっと動き始めた感じがある。6店舗みんなで頑張っていきたい」と語っています。

 

 営業時間は6:00~22:00までで、朝食(6:00~9:00)、カフェ(9:00~17:00)、夕食(17:00~22:00)の時間帯に分けられています。なお、昼食の提供はありません。不定休。

能登復興に向けた仮設施設の展開

 能登半島地震以降、8月には七尾市の一本杉通りや志賀町の道の駅とぎ海街道そばに仮設商店街が開店し、9月には珠洲市の道の駅すずなり構内に「すずなり食堂」がオープン。10月には穴水町ののと鉄道・穴水駅近くに「あなみずスマイルマルシェ」が登場し、11月9日には輪島市門前町に新たな仮設商店街の開店が予定されています。

 

 これらの取り組みは、自治体が中小企業基盤整備機構の補助金を活用して進めています。

 

 仮設商店街に入居した事業者は、各施設により入居期間は2年間~5年間程度と定められており、各事業者は限定された期間内に、仮設店舗を退出した後の事業展開について、具体的な計画を立てることになります。

 

関連記事