渋谷区観光協会は、2025年2月7日(木)~11日(火)の5日間、18:00~翌朝5:00の間、訪日観光客向けの夜間観光案内所「SHIBUYA WARM-UP STATION」を開設します。初日は渋谷区勤労福祉会館エントランス、8日(土)以降は渋谷PARCO公園通り広場(写真)に設置されます。
夜間観光案内所「SHIBUYA WARM-UP STATION」では、ナイトイベントや飲食店の情報提供。さらに、提携店舗でウェルカムドリンクが楽しめるリストバンドを配布し、訪日観光客の分散化と回遊性向上を目指します。また、荷物預かりサービスや音声ARガイドを導入し、観光客の利便性向上に取り組みます。
この取り組みは、東京都と東京観光財団が提供する「夜間観光促進助成金」(助成限度額3,000万円)を活用して渋谷区観光協会が主催し、企画は合同会社NEWSKOOLが担当。案内所が設置される渋谷PARC公園広場の1日あたりの利用料は平日100万円、土日130万円(施設資料参照)。
5日間限定の案内所の有効性について渋谷観光協会は、「初の試みでやってみないと分からないが、ここで得た知見をもとに、訪日観光客の受け入れ体制を検証してゆきたい」と説明します。
渋谷駅周辺の訪日観光客の課題
2024年、訪日観光客の急増に伴い、渋谷にはアルコールを求めて夜間にも多くの観光客が集まってきます。しかし、「渋谷では路上で飲酒ができる」という口コミが広がり、センター街周辺などでは、訪日観光客に在日外国人を含むグループによる路上飲みが頻発。その影響で、ゴミのポイ捨てや騒音、さらには喧嘩などのトラブルが発生しています。
この課題の解決に向けて、渋谷区は2024年10月1日より18:00~翌朝5:00の間、渋谷駅周辺エリアの路上飲酒を禁止する条例を施行しました。これに伴い、毎晩2名から週末には最大18名の警備員が巡回しています。
渋谷区は現状について、「条例施行後、日本人はルールを守る傾向がある。一部の訪日観光客と在日外国人は、条例を知らない場合や、知っていても路上飲酒が続けられていて、課題となっている」と説明しています。