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大阪万博、チケット10%割引でUSJ派を歓迎-「どっちに行く?」論争に終止符?

 大阪万博のチケット販売促進策として、万博協会は2025年2月7日、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)のチケット購入者を対象に、万博入場券を10%割引で販売する新施策を発表しました。

大阪万博のイメージ図

 大阪万博とUSJと言えば、これまではテレビ番組の街頭インタビューで「USJと万博のどちらに行きたいか?」という質問に対し、多くの人々がUSJを選ぶ結果が繰り返し放送されてきました。今回の新施策は、この街頭アンケートの話題性を逆手に取った形となりました。なお、万博協会とUSJは、2020年に万博の開催機運を醸成することを目的とした基本協定を締結していました。

 

 2025年2月13日(木)15時から、USJ公式サイトでチケットやパスを購入すると、大阪万博の割引チケットが購入できる特設サイトURLとパスワードが送付されます。割引チケットの料金は、「早割料金」(会期中いつでも1回入場可能)で、大人は6,700円が6,030円、中人は3,700円が3,330円、小人は1,700円が1,530円。このほか、「前期券」(開幕から7月18日まで1回入場可能)に割引が適用されます。

 

 万博協会は2023年11月以来、前売りチケットの販売不振が続いており、事前予約の方針を転換し、対策を講じてきました。2024年10月には大手コンビニチェーンでの「紙チケット」の販売を開始。12月には中国からの来場者400万人を目標とし、関経連会長が北京に出向いて宣伝活動を行いました。そして2025年2月に入り、当日券の販売が検討されています。

 

 今回のUSJチケット購入者向け割引は、USJの集客力を活用し、大阪万博への来場者数増加を目指す試みです。しかし、USJと万博ではコンテンツの方向性が大きく異なるため、10%割引というインセンティブだけで、USJ来場者が「ついでに万博も」と考えるかどうかは未知数です。

 

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