大分県中津市では、「中津からあげ」地域団体商標登録10周年を記念し、「道の駅なかつ」に設置予定の「中津からあげ」モニュメントのデザインを公募している。応募は2025年6月30日(月)まで。(写真©中津耶馬渓観光協会)

このプロジェクトは、中津市の新たな観光資源として、フォトスポットとなるモニュメントのデザインを広く一般から募るもの。作品テーマは「中津からあげ」らしさを表現し、県内外や海外からの来訪者が写真を撮りたくなるデザインが求められる。応募資格は個人・グループを問わず、1人1点まで。
モニュメントの設置場所は「道の駅なかつ」で、設置スペースは直径2mの円形(6㎡)、高さは2mまで。耐久性のある素材の使用が想定されている。応募方法は、持参、郵送、Eメールのいずれかで、指定方法で収められたデザインデータと応募表を提出。AI生成作品は応募不可。募集期間は2025年5月19日(月)~6月30日(月)。結果発表は入賞者に通知後、市および観光協会のホームページで公表される。
最優秀賞1点に賞金10万円(現金)、優秀賞1~2点に各1万円分のからあげクーポン券が贈呈される。応募詳細は中津耶馬渓観光協会公式サイト。
「中津からあげ」―戦後の養鶏政策が生んだ鶏のまちのソウルフード
中津市耶馬渓(やばけい)地区には専門店が軒を連ね、「からあげの聖地」として知られている。日本唐揚協会が主催する「からあげグランプリ」では、同市の店舗が全国最多のグランプリを受賞している。かつて、中津の唐揚げ人気に目をつけたケンタッキーが2度出店を試みるも、いずれも撤退を余儀なくされた。
中津市の鶏肉文化の背景には、戦後の食糧難に対応する国の施策として、養鶏が奨励され、多くの養鶏場が中津エリアに設けられたという歴史がある。