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輪島市町野町に農業支援ボランティア拠点が開設―自己完結型モバイルハウス

輪島町野町ボランティアベース
輪島市町野町復興ボランティアベース

 石川県輪島市町野町に2025年7月12日(土)、震災と豪雨被災地の復旧・復興を支援するためのボランティア拠点「輪島市町野町復興ボランティアベース」が開設される。農業の支援活動を目的とし、モバイルハウス形式の宿泊・活動施設となっている。

 この拠点は、輪島市農林水産課が運営主体となり、設置・管理は日本モバイル建築協会が担当。輪島市役所や町野町の住民有志、支援団体などの協力を得て実現した。

 

 施設の所在地は、石川県輪島市町野町徳成谷内カ47番地にあり、町の中心部から車で5分程度。活動に従事するボランティアが地域内で安心して滞在し、持続的に支援を行えるよう整備された。

 

 利用できるのは、モバイル建築協会の会員、または「町野町支援ボランティア」として登録された団体・個人が対象で、観光や商用での利用は不可。町野町内での支援活動期間中に利用できる。

 

 施設は自己完結型の運用となっており、寝具や生活用品、Wi-Fi設備などは用意されていない。利用者自身による清掃・衛生管理が求められる。

 

 利用料金は1日1,500円、または月額45,000円(いずれも税別)。水光熱費や清掃備品費など、施設維持にかかる実費を利用者同士で分担する形式で、いわゆる宿泊サービスではない。利用申込みは公式サイトから行い、事前に町野町内での支援活動先を確保しておく必要がある。公式サイトでは活動先の情報も紹介されている。

 

 輪島市町野町では、能登半島地震と奥能登豪雨の二重の被災で、今なお多くの休農地が残されている。農地だけでなく、給水ポンプや排水路など農業インフラの復旧も課題となっている。