世界自然遺産「奄美・沖縄」5周年へ向けPR動画を公開―地域の魅力とレスポンシブルツーリズムを訴求

沖縄県は2025年12月8日、ユネスコ世界自然遺産「奄美・沖縄」を構成する4エリア(奄美大島・徳之島・沖縄島北部・西表島)を紹介するPR動画を公開した。同地域は2026年7月に世界遺産登録から5周年を迎えるにあたり、その節目に向けて情報発信を強化する。
動画は沖縄県と鹿児島県、沖縄県観光コンベンションビューロー、鹿児島観光連盟の4者が協力して制作。「奄美大島」「徳之島」「沖縄島北部」「西表島」の各地域を紹介する4本と、全体をまとめたダイジェスト版の計5本。それぞれ長尺版と短尺版も用意した。
映像では、亜熱帯海洋性気候が育む深い森、固有生物の営み、地域に受け継がれてきた食文化やそこで暮らす人々の息づかいを伝える内容となっている。
一方で、世界遺産登録地域は、登録直後や周年の節目に観光客の増加による自然環境への負荷が高まりやすくなる。「奄美・沖縄」地域は、希少な生態系や独自の文化を有するエリアとして、観光需要と自然保全の両立が課題となっている。
動画制作を担当した沖縄県観光コンベンションビューロー(OCV)は、「動画で地域の観光資源の魅力を伝えるとともに、自然を守りながら旅を楽しむレスポンシブルツーリズム(責任ある観光)を促進したい」としており、来島の時の参考となる特設サイト「世界自然遺産 奄美・沖縄」を用意している。