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鹿児島県、訪日客に九州新幹線「片道無料」―航空乗継割と日本人との消費額差を踏まえ

九州新幹線

 鹿児島県は2026年2月20日の県議会で、訪日外国人観光客の誘客を目的に、九州新幹線「博多」ー「鹿児島中央」間の片道運賃(通常指定席おとな11420円)を、訪日客に限って全額補助する実証計画を明らかにした。県内宿泊施設に1泊以上することが条件。

 県が2月10日に公表した令和8年度当初予算(案)では、観光分野の「稼ぐ力」向上策として「インバウンド誘客促進特別事業」に2億7800万円を計上(資料8P)。OTA(旅行予約サイト)と連携したデジタル施策の強化とあわせて、「九州新幹線を活用した需要喚起策を実証的に実施」すると明記していた。

 

 その後、県議会で塩田知事は、訪日客が羽田・関西などから航空機で地方へ移動する場合、国際線利用を前提に国内線の乗継区間を割安にする運賃がある一方、福岡空港経由で鹿児島へ向かう際の新幹線には割引がないと意見。そこで、博多ー鹿児島中央の新幹線移動に対し、県内宿泊を条件に、インセンティブを付与すると説明した。

 

 知事はあわせて、実証事業で外国人観光客2万人の利用を見込み、県内での観光消費額を約17億円と推計したと説明。旅行者1人あたりの消費額について、「訪日外国人は約8万6000円、日本人は約3万円」と比較し、インバウンドの消費規模をアピールした。

 

 補助の適用範囲や実施時期、利用手続きなどの詳細は、今後の事業設計で具体化される見込み。

 

 観光行政では、特定地域での実証事業が成果を示すと、同様の課題を抱える自治体が追随するケースがある。鹿児島県の取り組みも、結果によっては、インバウンドの課題とされるゴールデンルート(東京ー大阪)偏重から、地方周遊を促す施策として、新幹線運賃の補助を組み込む施策が他地域にも採用される可能性がある。

 

関連サイト

鹿児島県公式サイト
🔗https://www.pref.kagoshima.jp/