農水省、豊洲の水産卸「山治」に是正指示 オオズワイガニなど2種で不適正表示

農林水産省は2026年3月27日(金)、豊洲市場の名門仲卸「株式会社山治(やまはる)」がカニを不適正表示で販売していたとして、食品表示法に基づく是正を指示した。
同社は、北海道で大量出現が問題化したオオズワイガニを「セコガニ」と表示して549kg、ベニズワイガニを「ズワイガニ」と表示して50ケースを小売業者に販売していたとされる。

今回問題となった3種は見た目が近い一方、流通上の位置づけや価格帯は大きく異なる。ズワイガニは各地でブランド化が進む高級品で、福井県では県内水揚げのズワイガニを「越前がに」として展開し、雌は「せいこがに」としてブランド化に力を入れている。
ベニズワイガニは鳥取県境港が日本有数の水揚げ地として知られ、地域資源として訴求されている。各地域では、ズワイガニを看板に宿や飲食店が集客し、せいこがにやベニズワイガニも地域独自の食文化として丁寧にブランド化されている。
山治は創業1958年の名門仲卸として知られている。同社サイトのブログでは、2023年には、築地を視察した岸田文雄首相が同社社長と会話する様子や、G7広島サミットへの食材提供実績を紹介している。会社紹介では、「お客様本意の正直一途を貫き通し、商いの道を歩んでいく所存です。」と締めくくっている。
今回の不適正表示について、代表取締役の山崎康弘氏は「今後、再発防止を徹底する」とコメントし、原因については「このようなヒューマンエラー」と説明している。
関連サイト
農林水産省「株式会社山治における生鮮水産物(カニ)の名称の不適正表示に対する措置について」
🔗https://www.maff.go.jp/j/press/syouan/kansa/260327.html
株式会社山治
🔗https://www.yama-haru.jp/