富山県西部、砺波市の散居村に10月5日(水)、築120年の古民家を再生した宿とイタリア料理店併設の「楽土庵(らくどあん)」がオープンします。運営は地元業者の㈱水と匠。(写真:再生前の古民家)
「楽土庵」は、砺波平野を象徴する水田地帯に民家が散らばる散居村の築120年の民家を再生。内装に和紙や絹を採用し、各空間に民藝や工芸品、現代アートをディスプレイ。敷地内に富山の食材を使うイタリア料理店と、富山の食や民藝などを販売するエリアを併設しています。
宿のコンセプトは人と自然がともにつくりあう品格を表す「土徳(どとく)」。民藝運動の父・柳宗悦が富山を訪ねて残した「ここには土徳がある」という言葉から。「土徳の精神を取入れ、宿を拠点に散居村の保全と未来継承に取り組くむ」(水と匠)とのこと。「土徳」は家具や展示品でも表現しています。
建物は1階建、客室は全3室。同じ広さの「紙」「絹」および、特別室「土」。全てウッドデッキ付き。宿泊料金は開業プランを提示、「紙」「絹」が1人43,000円~、「土」が49,500円~。宿泊費の2%が散居村の保全活動に使われます。予約は公式サイトから。
砺波市は富山県西部の中央にあり、散居村やGWのチューリップフェアが有名。高速道や国道が横断し県西部各地へのアクセスが良い地域。