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【旅レポ】年末の土壇場に決まった旅行計画で南の島へ(前編)

記者Oは2021年12月28日~2022年1月3日の年末年始、ある南の島を訪れました。その旅を第2弾よい旅レポートとして、何回かに分けて不定期に配信します。
今回は、旅行準備や空港の様子や、都度都度思ったことを綴りました。

南の島

年末土壇場の旅行計画 南の島へ

 昨年12月23日、年末年始の予定が急遽キャンセルになりました。不意なことでしたが、それは記者Oに使える時間ができたことも意味します。無性に旅に出かけたくなりました。そして、その日には行き先を決めて、旅の準備を始めました。

 

東京の冬

 記者Oは真冬の東京にいます。旅や出張で寒い地域を過ごす時の寒さは楽しめます。しかし、東京で接する冬は毎年こりごりです。

 

 ひと言で言うと、コンクリートで冷えた嫌味な寒さが嫌いです。一方、真夏の東京コンクリ―トジャングルの苦手意識はありません。熱波の屋外を歩いた後、クーラーでキンキンに冷えた部屋に入った時の爽快感。サウナと水風呂を行き来して整える、あの感覚に遠からずと思います。

 

 逆に真冬、極寒の屋外からガンガン暖房が効いている部屋に入った時は、爽快感や気持ち良さではなく、助かった感じが強く。話が脱線し過ぎてきたので、ここで止めときます。

よい旅
フリー写真素材ぱくたそ (photo by すしぱく)

できるだけ遠くの島へ…思い浮かんだ2つの南の島

 旅に出ようと思った瞬間、頭に浮かんだのは、ある2つの「南の島」でした。順当にいくと「沖縄本島」。または「石垣島」か「宮古島」でしょうか。これまで沖縄本島には何度となく訪れました。まだまだ行き足りないし、移住したいくらい想いは募ります。

 

 今回、これらの島でなく、頭に浮かんだのは「小笠原」と「西表島」でした。と言ってもこの2つの南の島、それまでに計画していたことも、情報を集めていたこともありません。ひとつ言えることは、「具体的に考えたこともないのに、いつか行きたい憧れの南の島」ということ。様々な要因から、ちょっとやそっとじゃ足が向かう南の島ではありません。

 

 コロナ禍の反動か、日本ばなれした自然環境があり、できるだけ遠くの島に旅立ちたいと考えました。写真はその時、記者Oの頭に浮かんだステレオな島のイメージです。行ったこともほとんど調べたこともありません。いつの間に集積されたものです。確かに主要なイメージであるけれど、人それぞれの旅においては、そうなることも、そうならないこともあるかもしれません。

どっちに行くの?

 候補が2か所あると半々で悩むところです。2つから1つ選ぶことは、3つから1つ選ぶことより難しくありませんか? 今回は即、西表島に決まりました。小笠原に向かう時に利用する東京竹芝発のフェリーは、週1しか出ていません。であれば、小笠原から戻るのも週1です。その年末の週1は12月何日なのか?調べることすらなく、ある意味、自動的に西表島行きが決まりました。

 

 小笠原は、沖縄本島でも他の島でも無く、西表島へ行くという決心を後押ししてくれました。小笠原に借りを作りました。この時、「いつか必ず小笠原に行かねば。」と、具体的な旅先の候補になりました。

 

緊急旅行手配

 西表島行きが決めたのは、12/23の年末の土壇場です。しかし、西表島に行くぞと決めても、本当に行けるか分かりません。西表島を思う気持ちは増しています。

 

 ここから、飛行機、宿、レンタカーなど手配する必要があります。「自分が西表島に呼ばれているなら行ける。」という自信でもないインド的な?気持ちを抱いて、スリリングな時間を過ごすことになりました。

 

飛行機手配

 まずは、飛行機の手配です。これが取れないと何も始まりません。
 フライト日時と、空席を見比べながら手配をしたのは、往路は12/28のLCCピーチ(成田8:50発→石垣島12:50着)、復路は1/3のANA(石垣島17:30発→羽田20:05)が手配できました。いずれの便も残りは数席でした。数分なのか数時間なのか動くことが遅れていたら、西表島旅行は実現しなかったでしょう。

 

 第一希望の便ではありませんが、予約受付メールを受信した時、ほんと嬉しかったです。気持ちだけ盛り上がって、結局、予約が取れなかったら、どれだけ精神的にもダメージを受けることか。飛行機の席が取れて、記者Oと西表島の距離は確実に近くなりました。

 

島情報の収集と旅行計画の詰め

 次は宿の手配です。宿は島内の移動計画にもよります。その為には、現地の情報が必要です。その時点、記者Oが持つ西表島の情報は、情報とも言えない代物です。ほぼほぼ「西表島」=「ジャングル」「マングローブ」です。

 

 いきなり情報サイトで調べ始めたり、片っ端に現地の施設に連絡したりすると混乱します。こんな時は、いったん現地の観光協会に連絡してみます。昨今の旅行者は、スマホで調べ切ろうとします。また、最終判断がネットの口コミや、レビューになることもあるかもしれません。それはそれとしても、一度、観光協会への取材をお薦めします。情報を集めるにも、編集するにも、役立ちます。その結果、旅ナカでスマホに目を落とす時間を減らすことができ、前を向いて現地の光景を見る時間が増えることにもなります。

よい旅

年末土壇場の旅行計画の得点

 飛行機の手配後、何度か竹富町観光協会に取材をして情報を集め、Google航空写真公式サイトを参考に、島内の移動や行動計画を想定し、レンタカーと宿泊先の手配を終えました。同時にエクセルで旅行スケジュールを作成しました。Google航空写真は移動計画に便利ですよね。ただ、ストリートビューで地上に降り立たないようにしています。

 

 島内の手配は、年末年始や、普段からの島時間、コロナ禍の体制など、飛行機より手間がかかり、ギリギリとかラッキーが重なり完了しました。この辺は、西表島上陸後のレポートでちょくちょく解説します。結局、旅マエ時点の旅行計画は70点位の出来でしょうか。しかし、西表島の旅を現実に手繰り寄せることができて、達成感は100点です。その時70点でも、その後の旅を100点にするもしないも自分次第です。

 

西表島と、竹富町と竹富島と竹富町役場

 ちょっと意外だったのは、西表島が「竹富町」に属すことです。他に日本最南端「波照間島」含み、八重山諸島の多くの島が竹富町です。なお、日本最西端の「与那国島」は、「与那国町」です。

 

 西表島は周囲130kmあり、沖縄諸島の中でも沖縄本島に次ぐ2番目に大きい島です。竹富と言えば「竹富島」を思い浮かべます。 竹富島は周囲5kmほどの小さな島です。現在、竹富町役場は、竹富島には無く、八重山諸島行きフェリーが発着する石垣島離島ターミナルそばにあります。だから住所は石垣市で、竹富町ではありません。なぜ、八重山諸島の多くの島の住所に竹富と付くのか、興味が湧いてきませんか?それを知るには、1500年、蔵元(今の役所)が竹富島に置かれたことに遡ります。

 

 トピックを提示しながら申し訳ありませんが、記者Oからの説明はここまで。興味があれば、調べてみて下さい。ちなみに自身は、竹富町教育委員会の町史課にざっと話を聞きいてみました。ただ、今の役所的なものを、当時、蔵元と言い。今、蔵元は酒の製造所のことを言う。その関係性がどうかは聞き忘れていました。

西表島
日本最南端の町 竹富町

そういえばANA今週のトク旅マイル

 旅の準備中はAかBか短時間で判断する連続でした。普段こんな即決力があったのかと思うほど(笑)。残り少ない選択肢と少ない時間の掛け算がそうさせました。

 

 そういえば、第1弾旅レポート(能登編)は、企画的にANA「今週のトク旅マイル」で行先を決めました。その心持や時期など条件は違いますが、直前の旅先の決定は同じです。
 このようにバタバタ決める旅行計画は、記者Oが携わっていた観光行政の広報業務の経験が生かされているようです。

 

出発日の朝

 手配と買い物、仕事納め。あっと言う間に出発の朝がやってきました。往路はLCCを利用するため成田空港に向かいます。コロナ禍でも、羽田空港には何度か行っていました。しかし、成田空港は、単に久しぶりというのと違う感情があります。

 

 2020年初頭からのコロナ禍、マスコミがたびたび、成田空港の様子を報じていました。無人の光景や、入国検査で並ぶ人々を写す絵。今の成田空港はどういう状況なのか、自分自身の目で確認しておきたいと思いました。

 

 年末や、少しだけ行動規制の緩和期。LCCチェックインの不安もあり、早めに成田空港入りしようと考えて、バスタ新宿(5:40発)で、成田空港第2旅客ターミナル(7:05着)に向かいました。同乗者はたった4-5名ほど。空港に行く人は少ないと認識し、であれば空港は混んでいないだろうと想像していました。

 

コロナ禍、2年近く経った成田空港

 バスは定刻前に成田空港第2旅客ターミナル停留所に到着しました。電光掲示板の表示(7:00)と照らし合わせたら定刻前でした。停留所は3F国際線出発ロビー沿いです。停留所付近はもちろん施設内にも人はいません。フロアで見たのは、バスの同乗者と1名の清掃スタッフだけでした。

 

 コロナから約2年経つ年末、まだ仕事納めの12/28だからか、始発便が9:40発だからか分かりませんが、出国者がいない空間を初めてみました。 

成田空港
バス停留所前の玄関から直ぐ入ったところ

 出発ロビーは、コロナ1年目にマスコミが報道と同じ見た目でした。ただ、大きな違いは、効果音やナレーションといった演出は一切ありません。ひと気がなく無機質な機械音が聞こえるだけで、時間が止まったかのようでした。この中に自分1人かと客観視しました。

成田空港
今は7:00、始発は9:40シンガポール便、最終は22:25発メルボルン便

 少し歩いてみようか? ただ、この無人空間からは何か圧を感じます。その圧は、わざわざ歩く必要は無いだろうという自分の気持ちそのものなのかと思います。

 

 では、そこを離れて1FロビーのPeachチェックインカウンターに向かいましょう。階を下りる時、営業していたスタバでコーヒーを飲みました。無人空間を見た後、馴染みのスタバがあり、そこにスタッフがいることに少しほっとしました。コーヒーを飲む前なのに。

 

成田空港の撮影について

 現在、成田空港の撮影や媒体公開は、取り決めにより制限されています。主な起因はYotube動画の撮影のようです。なお、当サイトは、成田空港広報部に、掲載許可を取りました。

 

新生Peach

 Peachチェックインカウンターは、1F到着ロビーにあるグループのANAカウンターを利用していました。スタッフはANAのシャツを着用しています。そう言えば、成田空港発着のLCCは、第3ターミナルに集約されていたはずです。

 

 2019年11月、ANAグループだった成田拠点のバニラエア(前身エアアジア)と、同じANAグループで大阪拠点のPeachが統合し、新生Peachが誕生しました。いずれも元々ANAグループでしたが、統合を契機にANA本体とPeachの連携が始まった感じがします。 
 それ以前、ANAと、バニラとPeachが同じグループという印象も薄くて、利用者メリットもありませんでした。

 

Peachとバニラエアの統合と新生ピーチの誕生

 Peachは2011年、全日本空輸(当時)と、香港と日本のファンドが株主となり就航しました。ANAホールディングスは2017年、ファンドから一定の株を取得してPeachを連結子会社にしました。バニラエアは、全日本空輸とエアアジア(マレーシア)の提携で2012年に就航したエアアジア・ジャパンが前身。ANAホールディングスが2013年、全株式を取得して提携を解消し、新たなLCCブランドのバニラエアを就航させました。

 

 そして、2019年、Peachとバニラが統合し、新生Peachが誕生しました。

 

ANAグループでの連携強化

 ANAホールディグスによる両社の完全子会社化と経営統合は、経営基盤強化はもちろん、外資のニュアンスが残るLCCと違う、ANAらしいサービスを提供していこうという態度の現れでしょう。

 

 新生Peachが、ANAのカウンターを使うのはもちろん。コードシェア便、ANAマイルとPeachポイント交換、従前のLCCらしからぬコンテンツ提供など。一方、その就航後すぐ、コロナ禍になりました。良い時期になれば、更なる相乗効果が発揮されるのではないでしょうか。

 

 昨年10月、Peachが、自分で行先を決められない「旅くじ」を渋谷パルコで販売し、話題になりました。その時、Peachスタッフと話をする機会がありました。「ANA本社から出向でPeachに来た。Peachは、ANA本社と違うスピードでアイディアを出して実現する。刺激的な仕事が楽しい。」最後に、「ANAに入社して良かった。」と言っていたことを思い出しました。

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ANAとPeachのコードシェア便(2021/8/27~)

 

迫るPeachポイント失効

 余談ですが記者Oが旅くじで引いたのは、北海道「女満別便」でした。その夏、女満別の少し北の「紋別」に2回訪れたので運命的だ、と当時思いました。人は、自分に起きたことを物語風にとらえたがります。しかし、未だ冬の流氷を見に行けていません。先日、網走観光協会に連絡し、通ぶり「今年の流氷の調子は、どうですか?」と問合せだけしました。

 

 本当の話なのですが、問い合わせた日の前日(2/3)に流氷が接岸していました。網走沖に流氷が発見された日(1/24)をツイッターで事前に見ていたので、接岸の日もそろそろかとは推測していましたが。これだと運命的な物語風にすることは難しいかもしれません。

 

 旅くじのポイントは3月末日に失効らしい(汗)。旅くじのポイントがあっても僅かです。飛行機に乗るには、追加のポイントや現金支払いが必要です。そのため昨年中には、ANAマイルをPeachポイントに交換していました。交換分のPeachポイントも4月末日に失効されます(汗)。女満別行はどうなるのか分かりません。

 

予想外のチェックインカウンター行列

 出発時刻60分前、チェックインと手荷物預けの前に長蛇の列ができています。久しぶりに折り重なる行列を目の当たりにしました。その時、中年男性が行列のことで空港スタッフに言いがかりをつけていました。お隣はおそらく奥さま。その男性の横で恥ずかしそうにしているのが気になりました。

 

 行列は石垣島便以外の乗客も沢山います。LCCはフライトの時刻が集中します。設備も時間も各便と搭乗者が共有し、そのために起こりうる遅延、物品破損の可能性まで含めて、低運賃が実現します。乗客は、それとイコールの対価を支払います。仮にすいている便に乗れたり、定刻通りに運航した時は、自分が支払った対価以上の価値を受け取っていると思います。LCCを選択するなら、利用者は自己責任、慌てず身を委ねるようにしたいです。

 

空港スタッフの現場対応力

 これだけ前に人がいると出発時刻は大丈夫か少しは心配ます。そう思っていると。空港スタッフが石垣島便の乗客を呼び出し始めました。その流れに乗るとあっという間にチェックインと手荷物預けは完了。次の保安検査前にも列ができていましたが、やはり、空港スタッフがテキパキ誘導してくれました。軽く保安検査を通過していました。出発時刻までまだ30分ありました。

 日本の航空会社や空港の正確性、仮に関係スタッフに置き換えてみると、その性格を明示しているデータがあります。以前の記事をリンクしておきます。

ANA、定時到着率で全世界1位に認定(調査対象平均838社) 英国航空調査シリウス社が発表

 

 記者Oは、イベント運営に携わっています。空港に限らず商業施設やカフェで素敵なスタッフさんがいると、来週の羽詰まったイベントの手伝いをしてくれたらなぁ、と思うことすらあります。日本のBtoCサービスは、優れた社会インフラです。日本の国力や評判も押し上げてくれます。コロナ前、空港から観光地まで、英語も中国語も分からない人たちが、大量のインバウンド客に対応してくれていました。

 

反省

 結果的に問題なく保安検査場を通りましたがやや焦りました。焦らずうまくやるなら、早めに列に並ぶことが必要でした。チェックイン時間は早くて出発90分前からですが、それを前に何となく現場に待機しつつ列に入り、早めにチェックインと手荷物を済ませておくこと。当日朝を振り返ると、記者Oはバスで成田空港に早く到着したつもりでしたが、その時刻は決して早くはないし。そして、国際線出発フロアを見てみようとか、スタバでコーヒー飲もうとか、余裕しゃくしゃくなタイムスケジュールは計算ミスでした。

 

 飛行機に乗る直前の待合の売店には、長い列ができていました。複数の便の利用者は、最後にここにに集結します。その後、4時間のフライトで水を口にしませんでした。LCC搭乗経験のない人に伝えると、ドリンクサービスがないだけで機内販売は充実しています。記者Oが機内で購入しなかったまでのことです。

よい旅レポート

 

一路石垣島へ

 保安検査を終え、スマホをいじっていると、チェックインカウンターの中年男性を見かけました。今度は、奥さまに何かを言っていました。御気の毒様です。どうか収まりますよう。

 

 では、石垣空港に向かいます。石垣島上陸以降は、次の旅レポートに綴ります。
 ここまでお読みいただき、有難うございました。

 

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