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能登の新酒「鶴と福」6月25日発売 – 全壊の鶴野酒造店、親交のある金沢の蔵元の支援で復活

 能登半島地震で全壊の被害を受けた能登町の鶴野酒造店と金沢市の福光屋の蔵元が共同で醸造した純米大吟醸「鶴と福」720ml(5500円)が、2024年6月25日(火)に2300本限定で発売されます。

鶴野酒造店と福光屋の共同開発した純米大吟醸「鶴と福」

 「鶴と福」は、鶴野酒造店の酒米と両蔵の2種類の酵母(福光屋自社酵母+協会1401号)、原料米は500万石88%(石川県産)と山田錦12%(兵庫県産)が使用されています。アルコール分は15度で、初々しくさわやかな味わいが特徴。製品名は両蔵の名から取り、ラベルには両杜氏の氏名と落款が配され、墨色のフロストボトルがあでやかで力強い書を引き立てています。

 

 製品の販売は、鶴野酒造と福光屋の流通網にある酒販店、福光屋直営店およびオンラインショップで。

 

福光屋・板谷和彦杜氏と鶴野酒造店・鶴野薫子杜氏

鶴野酒造店の酒米が救出されたことを知った福光屋が働きかけて、3月下旬に共同醸造プロジェクトが開始。杜氏は鶴野酒造店の鶴野薫子さん(写真右)と福光屋の板谷和彦さん(写真左)が務める。両蔵は石川県酒造組合連合会の加盟店であるほか、個人的なつながりもあったため、支援と共同の動きは自然な流れでした。

 

 発売の発表を担当した福光屋は、「プロジェクトには個性豊かな石川の地酒を存続させたいという強い思いがあった。また、これを機に、現在の能登に目を向けてほしい」と話しています。

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