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大船渡市、6月下旬から宿泊助成と飲食店クーポン配布—山林火災から観光復興へ

 岩手県大船渡市は、2025年2月から4月にかけて発生した大規模山林火災による観光需要停滞からの復興を図り、6月下旬~11月にかけて、「大船渡復興割事業」を実施する。(写真:奇岩「穴通磯」)

岩手県大船渡市の穴通磯。

 同事業では、市内の宿泊施設を宿泊利用すると1泊あたり最大3,000円を助成するほか、、市内の飲食店で利用できる1,000円分のクーポン券も配布する。宿泊費助成・クーポン券交付ともに各1万泊分が用意され、予算に達し次第終了する。

 

 本事業の概要は、2025年5月23日以降に大船渡市の公式サイトで公開予定。「復興割」の対象となる宿泊施設の詳細は、6月下旬の事業開始に向けて公表される。市内では現在、20数軒の宿泊施設が営業している。

 

 大船渡市では、2025年2月26日に山林火災が発生し、4月7日に鎮火が宣言された。1カ月以上にわたり続いた火災は、市の面積9%にあたる2,900ヘクタールを焼失。住宅76棟が全壊、200棟以上の建物が被害を受けるなど甚大が被害をもたらした。

 

 観光業への影響も大きく、宿泊施設や飲食店では、予約のキャンセルが相次ぎ、現在も旅行の機運が大きく落ち込んでいる。

 

 太平洋に面する大船渡市は、三陸復興国立公園内に広がる港町。碁石海岸の「穴通磯」などの奇岩が織りなす海岸美が見どころ。「盛駅」周辺や盛川沿いには新鮮な海の幸やご当地グルメを楽しめる飲食店が並ぶ。

 

 東京方面から大船渡へのアクセスは、東北新幹線「一関駅」からJR大船渡線(快速)で「気仙沼駅」まで70分、JR大船渡線BRTに乗り継いで「盛駅」まで80分。高速バス「けせんライナー」も運行、「池袋駅」(23:00発)から「大船渡」(6:47着)まで夜行便を利用できる。

 

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