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【地元から通信】岩手県 三陸観光を満喫する宮古の自然と祭り|1年中オンシーズン (岩手県宮古市)

シリーズ第9回「よい旅⇌地元から通信」です。今回は岩手県の宮古観光文化交流会 濱田さんから寄稿が届きました。当サイトはたびたび宮古や三陸鉄道のニュースを取り上げていました。支援という感覚から...三陸海岸や三陸沿岸道路開通やグルメ開発、三鉄イベント列車などを知るにつれプライベートで訪れたい場所に。でも遠い?昨年から仙台発、三陸沿岸道を北上し宮古に直行する高速バスが運行も開始。宮古は東京から遠いけど、行きやすい旅の目的地です。何でも1年中シーズン?という宮古の旅を検討ください(編集部)。(写真:宮古港)

岩手県宮古市の宮古漁港

宮古市を見て・体験して・食してをコンセプトに宮古市の魅力を発信します。また東日本大震災から12年がたち、被害を受けた宮古市役所も新庁舎になり復興の道を歩んでいます。2021年12月には三陸沿岸道路の全線開通や、国道106号線(宮古~盛岡)が短縮されるなど宮古市へのアクセスは格段に向上しました。それでは、岩手県宮古市の景勝地、イベント、新名物を堪能できる旅を紹介します。

 

本州最東端「宮古市」について

宮古市は日本の県で1番の面積を誇る岩手県、沿岸部のほぼ中央、リアス海岸が続く三陸海岸の中央。意外かもしれませんが、北東に傾斜している本州の最東端に位置しています。世界三大漁場の一つに挙げられ、三陸沖の豊潤な漁業資源と三陸復興国立公園・早池峰国定公園などの自然環境に囲まれ、面積の約92パーセントが森林です。

宮古市浄土ヶ浜
三陸復興国立公園
宮古市早池峰国定公園
早池峰国定公園

 

風光明媚な宮古の大自然を体験するアクティビティ

宮古でぜひ見てほしいのが三陸ジオパークの景勝地「浄土ヶ浜(じょうどがはま)」です。三陸リアス海岸特有の静寂な海面で透明度の高さ、常緑の赤松、林立する白い流紋岩(りゅうもんがん)が調和する風景は自然が織りなす美しき一枚岩のようです。私は生まれも育ちも宮古ですが、何度見てもその景観に圧倒され、日常の喧騒から解放されます。宮古の地域色「エターナルグリーン」の海を見ながら遊歩道を歩きましょう。

 

宮古市の青の洞窟「八戸穴」

浄土ヶ浜を訪れたなら、ぜひ体験してほしいのが小型の磯船、サッパ船で行くアクティビティ「青の洞窟」の遊覧観光です。

 

浄土ヶ浜周辺の絶景を巡りながら昔八戸まで続いていたと言われる「八戸穴(はちのへあな)」を探索できるツアー。季節や時間帯、水の透明度、光の反射などさまざまな条件で水の色が変わるため、毎日違った表情を見られて自然の芸術品のようです。

 

新しい遊覧船「宮古うみねこ丸」で三陸ジオパークを体感

船の遊覧でもう一つ、2022年7月、宮古市の新たな遊覧船として「宮古うみねこ丸」が運航を開始しました。浄土ヶ浜の美しい景観をはじめ、三陸ジオパーク・ジオサイトをガイドと巡ります。運航ルートは出崎→浄土ヶ浜(直行約7分)および浄土ヶ浜→出崎(湾内周遊約30分)。

宮古市の新しい遊覧船「宮古うみねこ丸」
今日と明日の運行状況をチェック

 

広い展望デッキから眺める大パノラマの太平洋に点在する奇岩は見るものを圧倒し、迫力満点です。また、なかなか近くで見られない野生のウミネコを間近で見られて、さらに餌付け体験もできます。ウミネコといっしょに浄土ヶ浜遊覧をお楽しみください。

本州の東西南北の端で一番キツイ?「魹ヶ埼灯台」

宮古でぜひチャレンジしてほしい場所として、本州最東端の地「魹ヶ埼灯台(とどがさきとうだい)」があります。なぜチャレンジかと言うと、灯台近くにある姉吉キャンプ場から自然歩道を3.8Km歩いた先にあるからです。
魹ヶ埼灯台から望む太平洋は、さえぎるものが何もなく果てしなく続く青い海。水平線がはるかかなたに見え、地球が丸いのが実感できます。その雄大さはいつ訪れても感動!夜明けには東の海から昇ってくる美しい朝日に出会えます。
灯台に到達した人には、宮古観光文化交流協会などが「本州最東端訪問証明書」を発行しています。体験者によると「本州の東・西・南・北 の端」の中で一番キツイ場所と言います。宮古に来たら、ぜひチャレンジをしてみてはいかがですか。

本州最東端の地 魹ヶ埼灯台
日本各地の灯台をテーマにした映画「喜びも悲しみも幾歳月」(1957年松竹)の舞台ひとつに

 

宮古の夏と秋を盛り上げるお祭り

次は宮古のお祭りを紹介します。宮古では7月下旬に行われる「みやこ夏まつり」。会場の埠頭には地元の飲食店が出店する屋台が立ち並びます。ステージでは郷土芸能、太鼓共演などが披露され、商店街には大漁旗が飾られます。夜には宮古の夜空を彩る海上花火大会が行われます。

 

そして9月中旬に行われる「みやこ秋まつり」。宮古の中心街の通りに屋台が並び、その通りを舟山車(ふなだし)と約3,000人の市民が参加する手踊りのパレードが練り歩きます。舟山車に乗りながらの太鼓演奏の迫力に圧倒され、優雅な手踊りに心を奪われます。

宮古夏まつり
みやこ夏まつり
宮古秋まつり
みやこ秋まつり

夏と秋、どちらのお祭りも2日間行われ、違った表情を見せてくれます。ぜひ2日間ともご参加ください。

 

秋から冬はグルメイベントのオンパレード

ここからはイベントツアーへご招待。宮古は海水浴場が有名で夏のイメージが強いのですが、秋から冬にかけてはイベントがたくさん行われます。そこで代表的なイベントをご紹介します。

 

秋の味覚まつり

まず10月開催の「秋の味覚まつり」では、宮古の秋の味覚を堪能できます。宮古グルメの出店や海を見ながらサンマやほたて、イカなどの海産物のバーベキューが楽しめます。

宮古秋の味覚まつり
秋の味覚まつり

 

宮古鮭まつり

12月には「宮古鮭まつり」が行われ、宮古の冬の味覚「新巻鮭(あらまきさけ)」の試食や即売会、鮭のつかみ捕り、鮭やイクラを堪能できるグルメ屋台に舌鼓を打ち、特産品の購入が楽しめます。宮古の「新巻鮭」をぜひご堪能ください。

秋の鮭まつり
宮古鮭まつり

 

宮古真鱈まつり

まだまだイベントは続きます!1月は「宮古真鱈(まだら)まつり」。国内有数の水揚げ量を誇るのが宮古の真鱈です。当日は、真鱈の販売やグルメ屋台で鱈汁やタラフライなど、新鮮な宮古の真鱈を使った料理が盛り沢山。また、市内の飲食店では各店舗工夫を凝らした真鱈料理が味わえる「真鱈フェア」を開催しています。中には産地ならではの真鱈の刺身を提供しているお店もあります。そして、釣り好きにはたまらない真鱈の釣り大会もあり、1月はこれでもかというくらい宮古の真鱈を堪能できます。

宮古真鱈まつり_タラフライ
宮古鱈まつり

 

宮古毛ガニまつり

宮古の冬のイベント最後を飾るのは3月に行われる「宮古毛ガニまつり」。毛ガニの即売会、毛ガニ汁、特産品の販売や毛ガニの一本釣りなど毛ガニ尽くしのイベントです。冬のイベントの集大成として宮古の冬の味覚が大集合します。また2月~3月を「毛ガニ月間」と命名していて、宿泊施設では毛ガニが堪能できる特別宿泊プラン、小売店では毛ガニの販売を強化し、飲食店では毛ガニを使った寿司や料理を提供しています。

宮古毛ガニまつり
宮古毛ガニまつり

ご紹介した4つのイベントの他にもイベントはあります。ぜひ冬の宮古もご注目ください。

 

宮古の新名物「瓶ドン」って?

最後に2018年にデビューした宮古の新名物「瓶ドン」を紹介!
宮古のお店では生ウニを牛乳瓶で保存・販売していて、そこからヒントを得て、宮古観光文化交流協会と地元事業者がタッグを組んで開発しました。

宮古市瓶ドン
そのまま箸でつついても、ご飯に盛り付けてもよし

 

「見た目の鮮やかさ」「盛り付けて楽しむ」「食べて美味しい」という魅力がたっぷり詰め込まれた、体験型ご当地丼です。瓶の中は、ウニ・イクラ・イカ・宮古産トラウトサーモンなど宮古で捕れた海産物が入っています。
「瓶ドン」は年間を通じて市内飲食店10店舗で食べられそれぞれのお店で中身や味が違います。宮古に来て瓶ドンの食べ歩きを楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

いかがでしょうか?宮古の景勝地、イベント、新名物を紹介しました。1年中楽しめる宮古市、ぜひ足を運んでください。観光情報が知りたい時はいつでも宮古観光文化交流協会にお問い合わせください。

 

文章:濱田 和幸(宮古観光文化交流協会)

宮古市で生まれ育ち、小さいころから三陸海岸の海産物を食べて育ちました。前職までは観光とは無縁のところに勤めていましたが、去年の7月に観光協会へ就職し今まで「何も特色のない宮古市」と思っていました。ですが観光の業務に携わってみると、今まで見えなかった景色が見えるようになりはじめる。現在、マーケティング調査、商品開発、宮古市の魅力を発信等に係る業務を担当。

 

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