富士吉田市が2023年12月6日、「富士山登山鉄道構想」のアンケート結果を中間報告として発表しました。中間報告では、全国の回答者の39%が賛成し、61%が反対、富士吉田市の回答者の15%が賛成し、85%が反対という結果が示されました。
このアンケートは、富士吉田市が今年10月中旬から11月30日まで市のホームページ上で受付けていました。アンケート受付は当初11月30日で終了する予定のところ、山梨県が11月下旬に富士吉田市で開催した「富士山登山鉄道構想」住民説明会の反響が大きかったことから、アンケート募集期間が12月末日までに延長されました。
- 回答者数:1万2531人(2023年11月30日現在)
- 性別:女性43%、男性56%
- 地域:関東4879人、中部(富士吉田市を除く)3322人、近畿1589人、富士吉田市1233人 など
- 賛否(全体):賛成39%:反対61%
- 賛否(富士吉田市):賛成15%:反対85%
特徴として、富士山登山鉄道構想を知っている人の74%が反対し、知らない人の50%が賛成しています。また、富士山登山の経験者と未経験者の両方で反対意見が多くなりました。
周辺6自治体の富士山登山鉄道構想への賛否は、富士河口湖町、鳴沢村、西桂町、忍野村、山中湖村が「賛成」を表明し、富士吉田市が「反対」の立場。山梨県は11月下旬から各地域に出向いて住民向け説明会を開催しているところです。
また、来年1月下旬、山梨県と静岡県、観光事業者、環境団体などは、富士山のオーバーツーリズムおよび富士山登山鉄道構想について意見交換を行う予定です。