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女川町「おながわ春のまつり」2025開催-「逃げろ!」の号令で避難行動を伝える春の祭典

 宮城県女川町(おながわちょう)で2025年3月23日(日)、春の恒例イベント「おながわ春のまつり」が女川町まちなか交流館周辺で開催されます。主催者はまつり実行委員会。(©女川町役場)

海越しの女川町まちなか交流館

 「おながわ春のまつり」は、東日本大震災直後の2011年5月4日に、町の若い世代が町民を励ますために始めた「おながわ復幸市」から始まりました。その後、「女川商店街復幸祭」「女川町復幸祭」と名称を変えながら発展し、2019年に現在の名称となりました。

 

 まつりの目玉は、震災の記憶を後世に伝える「津波伝承女川復幸男(おながわふっこうおとこ)」。「逃げろ!」の号令とともに参加者が一斉に高台へ駆け上がることで、震災発生時の避難行動を体験します。参加資格は、「津波が来たら高台に逃げる」ことを伝え続けること。現在、参加者募集中です。

坂を駆け上がる人たち
津波伝承女川復幸男(©女川観光協会)

 会場ではステージショーやキッチンカー、飲食ブース、キッズコーナーなど、大人から子どもまで楽しめる催しも充実。地元の食材を使ったグルメや特産品販売も予定されます。

 

 開催時間は9:00~16:00。現地へのアクセスは、JR石巻線「女川駅」下車すぐ。

 

 女川町観光協会は、「競争形式で一斉に高台へ避難する体験を広め、震災の風化防止と防災意識の向上を図りたい。定員200名のため早めにお申し込みください」と話しています。

映画「天間荘の三姉妹」の舞台になった女川町

 女川町は宮城県の東部、牡鹿半島に位置し、東は太平洋に面し、他の三方を北上山地に囲まれています。東日本大震災への鎮魂の想いを込めて描かれた漫画「スカイハイ」を原作とし、2022年公開の映画「天間荘の三姉妹」の舞台のモチーフとなった場所。主演を務めた俳優「のん」さんが女川町を訪れて、撮影が行われました。

 

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