岐阜県飛騨市は、2025年4月26日(土)より「道の駅アルプ飛騨古川」内に、地域に点在する山城をテーマとした「戦国ロマン『山城』情報コーナー」を開設。昨年秋に急逝した城郭イラストレーター・香川元太郎氏の未公開遺作「増島城跡ラフスケッチ」が初公開される。

同コーナーは、近年注目を集める「城跡ツーリズム」への関心を背景に企画。国史跡に指定された「姉小路氏城跡」や、戦国時代に築かれた「増島城跡」など、古川盆地に点在する山城の魅力を広く伝える。
オープニングからは、「飛騨古川の城郭探訪」をテーマに、城郭の構造や当時の景観、飛騨国司・姉小路氏をはじめ、三木氏、金森氏ら歴代武将の足跡を紹介するパネルを展示する。
なかでも注目されるのが、故・香川元太郎氏による「増島城跡ラフスケッチ」。写実的な描写と、上空から斜めに見下す独自の鳥瞰図(ちょうかんず)で知られた香川氏は、これまで飛騨市のために8点の城郭イラストを制作。今回展示されるのは、9点目として制作中に急逝された際の未完作品で、初めての公開となる。
入館料は無料。開館時間は4月~10月が9:00~17:00、11月~3月は16時まで。
飛騨市は、「道の駅を起点に、古川盆地に広がる山城から城下町・飛騨古川の街並みへ歴史の流れを体験できる周遊観光の旅をPRしてきたい」としている。