富裕層会員のリゾートトラスト、約6万2000件情報流出 漏えい項目は個別通知

会員制ホテル運営のリゾートトラストは2026年10月9日、同社が管理するウェブサイトへの不正アクセスにより、グループ会員情報約2万6000件と「ザ・カハラ・ホテル&リゾート横浜」の予約者情報約3万6000件が漏えいしたと発表した。流出した具体的な情報項目は明らかにしていない。
10月5日夜に発生したシステムの異常を翌6日に認知し、7日に漏えいを確認。不正アクセスを遮断し、外部専門機関と調査を進めている。ホテルや施設は通常営業を続け、予約や滞在に支障はないとしている。
同社は漏情報に利用履歴、医療情報、クレジットカード情報、銀行口座情報、メールアドレス、本人確認書類等は含まれていないと説明する。一方、不審な連絡やメッセージが届く可能性を伝えている。
氏名や住所、電話番号など、何が流出したのか分からなければ、利用者は必要な警戒や対策を判断しにくい。同社は対象者に順次、個別に案内するとしているが、漏えい項目を明示しない理由は説明していない。通知を待つ利用者には早期の判断材料が必要となる。
同社は純金融資産1億円以上の富裕層を対象市場とする会員制ビジネスを展開する。2025年5月公表の中期経営計画では、会員制クラブの利用の中心を60代としている。会員であるという情報自体が、資産状況を推測する手掛かりとして悪用される懸念もある。
一般に、流出した個人情報はダークウェブで売買されることもある。警察庁は、匿名・流動型犯罪グループが高齢者を標的に特殊詐欺や強盗・窃盗を行っている実態を指摘している。