ブランド総合研究所は2025年3月4日(火)、「第8回アンテナショップ利用実態調査2025」の結果を発表しました。調査は東京都内の全国道県アンテナショップ34店舗を対象に、2024年10月~11月にかけて実施され、首都圏在住20歳~79歳の男女20,000人を対象としています。(図:アンテナショップ利用実態調査2025」ブランド総合研究所)

■ アンテナショップ人気ランキング1位・2位は北海道・沖縄、3位は閉店した宮城
年間来店率ランキングでは、1位「北海道どさんこプラザ」(有楽町)が9.50%、2位「沖縄・銀座わしたショップ本店」(有楽町)が3・52%と、例年通り北海道・沖縄のショップが上位を占めました。両店舗は現在同じ建物(東京交通会館)に入居しています。
意外なランクインとなったのは、3位の「宮城ふるさとプラザ」(池袋/調査時)で3.20%を記録。同店は2024年12月に閉店し、2025年1月28日から日本橋茅場町にて期間限定で営業を継続しています。
■ アンテナショップの利用実態
調査によると、都内のアンテナショップを1年間に1店舗以上訪れたことがある人(訪問率)は27.8%で、前回の31.0%からやや減少。一方、「週1回以上」訪れるリピーターは3.5%と、前回の2.7%から増加しました。
また、年間訪問回数は1人あたり5.31回(前回4.68回)と増加。さらに訪問経験者の年間訪問回数は19.1回に達し、月1回以上利用する計算です。調査会社は「特定の店舗を繰り返し訪れる傾向が強まっている」と分析しています。
■ 若年層の利用増加、特に20代男性の米需要が高まる
年代別の年間訪問回数では、20代が9.05回で最も多く、次いで30代(7.42回)、40代(4.88回)、50代(2.23回)、60代(2.43回)と続きました。特に20代男性の38%が「米・米加工品」を購入し、30代男性の22.5%を上回りました。調査会社は、「アンテナショップは少量パッケージの米やパックごはんなど、独身向けの商品が充実している」と分析しています。
■ アンテナショップは観光情報の入手拠点にも
アンテナショップは特産品の販売だけでなく、観光情報の入手先としても活用されています。調査では、利用者の17%が店内で観光パンフレットや観光情報を収集していると回答。一般的に入手が難しい市町村のパンフレットや情報を持ち帰った人も11.2%にのぼります。調査会社は「旅行代理店の窓口が減少する中、アンテナショップが観光情報の取得拠点としても機能している」と分析しています。
今回、「第8回アンテナショップ利用実態調査2025」を発表したブランド総合研究所は、毎年「都道府県魅力度ランキング」を発表している調査会社です。