高知県のこけら屋総本店(高知市)は8月2日、店舗をオープンとともに高知県の伝統食文化「こけら寿司」を再現し、新たに販売を開始しました。
こけら屋総本店のこけら寿司は、高知県産の柚子の酢を使った酢飯に焼鯖のほぐし身を混ぜ込み。錦糸卵や人参、椎茸などの具材を酢飯に乗せ、木枠を重ね重りで押えて仕上げます。寿司飯や具材を重ねることから「幸せや喜びを重ねていく」という意味が込められています。
こけら寿司は高知県で約150年前から冠婚葬祭や出産祝いなどで食べられていましたが、近年食習慣が無くなっていました。有機栽培農家の店主、川渕さんがこけら寿司の販売に至るきっかけは、高知に旅行に来た友人が観光パンフに載っているこけら寿司を見て「食べたい」といとリクエストを受けたことから。探しても手に入れられるお店が見付かりませんでした。一念発起して作り方など調べ、研究、修練し、店舗オープンに辿りつきました。店舗として古い商店の物件を活用、懐かしい雰囲気が味わえます。
こけら屋総本店の営業時間は9:00~18:00(無休)。現地アクセスは車で「高知駅」から約20分、高知空港から約40分。通信販売も有り。
川渕さんは、「こけら寿司は美しい見た目も味も世界に誇れる高知の伝統食文化。今後、高知県の土産店や観光地等で購入できるようにしてゆきたい。」と思いを伝えています。