東京から行く週末の沖縄離島は、どの島に行くかやアクセス計画、気構えで、時間に追われずゆっくり島時間を過ごせます。この阿嘉島1泊2日のレポートが参考になれば幸いです。なお、昨日4月15日(土)は座間味村(阿嘉島・座間味島)の海開きの日でした。
もう最終日だけど
(レポ前半)翌朝は朝食8:00直前に起床した。そんな感じで写真は撮影していないが沖縄のかわいらしい家庭料理がおいしくて、元気が出る。
今日はまだ2日目なのに最終日だ。高速船の出航可否は朝8時過ぎに決まるが、予定通り運航する。であれば帰りは、17時発の最終の高速船にしよう。その前は14:30発のフェリーがあるが、帰りの飛行機は20:30発なので余裕がある。また、宿は10時チェックアウトだけれど、船の時間まで部屋を使ってよいと言う。大変ありがたい。
最終日は、島民が最近珍しいと言うほど天気がよかった。夏のような太陽が海や集落道を輝かせている。離島で過ごすには最高の日だ。
昨日はレンタサイクル阿嘉島観光を楽しんだ。その代償として日中のビールを我慢もした。その代わり、阿嘉島観光の両端にある慶良間空港とニシハマビーチを制覇しているから、すでに大きな成果を残している。だから今日は、朝からビールを飲み始めていた。
阿嘉島の集落歩き
今日は集落を散策しよう。まず、集落から一番近い展望台、アマグスク展望台に向かった。港から1km、約15分でアクセスできる。なお、島内に展望台が4カ所あるが、集落から近いのがアマグスクだ。展望台からはケラマブルーと島のコラボレーション、集落を望む。これを見て、心底阿嘉島に来てよかったと思った。
高台から集落を眺めた後は、その集落を歩こう。昨日も自転車で集落をくるくる回りこそしたが、ほぼ自分の足で歩いていなかった。今日は集落を歩きまくろう。
集落で頼りになるお店たち
途中、昼食や部屋で休みもいれつつ、どれほど集落を歩いたろう。何度も何度も同じところを歩いた。気づくと時刻は16時過ぎになり、宿に戻った。荷物は、朝食後にまとめていたので作業はない。港まで歩いてもよいが、せっかくなので車で送っていただく。出航10分前に宿を出発し、港までのわずかの時間、島のことや甲州街道の空気の悪さや、東京について話したり、スタッフの展望を聞いたりもした。
17時に高速船が阿嘉島を出港した。船内席の5割位が埋まる。島にこんなに多くの旅行者がいたとは驚いた。離島あるあるだ。その後、座間味島を経由すると船内席も甲板も乗客でいっぱいになった。その半数以上がインバウンドだ。彼らが阿嘉島より座間味島を選ぶのは何となく分かる。
18時過ぎとまりんに到着し、モノレールの美栄橋駅に向かう。モノレールに乗ると15分で那覇空港だ。空港の待ち時間もほどよかった。那覇を20:45出発し、羽田には23時に到着した。往路同様、手荷物のピックアップに時間がかったため、23:30発の新宿行きのバスには乗れなかったが、23:50発の最終バスで空港を後にした。
週末旅行と相性のよい慶良間諸島
週末、東京から石垣や宮古に行くには時間が足りない。慶良間諸島はやりくり次第で濃厚な島時間が過ごせる。次回も世間はオフシーズンで、現地はハイシーズンの週末、今度は座間味島に行ってみたい。その次は渡嘉敷島に。諸島は次に隣の島を見てみたくなる。
今回、週末に沖縄離島をゆったり過ごせるケーススタディーができました。
ぜひ、参考にしてみてください。
慶良間諸島国立公園
慶良間の海は、波打ち際から始まる深いブルーが印象的で、陸から分かるくらい多様なサンゴ群が点在する。浜辺や漁港で海洋漂流物やペットボトルなど目にしない。慶良間諸島は島民はもちろん、リテラシーのある慶良間ファンに守られ、環境保全や情報発信が活発だ。集落で数センチの布切れを拾っただけだが、それ以上にその場が綺麗になった気がして、環境保全に参加した気分になった。
環境省は2014年、慶良間諸島を国立公園に指定し、海域として国内最大の国立公園が誕生した。「島民の環境保全への意識の高さは大きな要因」(環境省沖縄事務所)と言う。
慶良間諸島国立ビジターセンター「さんごゆんたく館」
ここは座間味村観光協会を兼ねる施設でさんごの保全活動や情報発信を担う。パネルやVTRで慶良間諸島を紹介するほか、コーヒーやカフェラテ・キャラメルマキアートなどをお手頃価格で提供している。慶良間諸島のことがよく分かる施設なので、ぜひ立ち寄ってください。