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【旅レポ】能登最後の日|日本百景 九十九湾に没入(完結編)

よい旅レポートは、記者O個人の旅路をつらつら紹介しています。
読んだ人が自分もどこかに出かけようという気持ちになってもらえたらこの上ありません。

【旅レポ】初の旅レポ その行き先は?!(前編)
【旅レポ】10年ぶりの能登半島 その目的地と理由!?(中編)
【旅レポ】2日目能登町の歩き方(後編)

朝食の主役は白ごはん

 朝6時起床。外はまだ暗闇。昨日動き過ぎたからか筋肉痛です。起きて直ぐ荷物をパッキング。7時から朝食を食べます。おかずは、鰯の干物・煮物・漬物・納豆・生卵。能登新米の白ごはん。能登で毎食食べている能登のピカピカの新米は味もピカ一です(真顔)。昼食や夕食はおかずが主役になりますが、朝食の主役は白ごはんそのものです。朝から3杯お代わりしました。

旅レポート 九十九湾

旅行計画

 今日は東京に戻る日。2泊3日以上の旅行だと初日はまだ時間があると考えます。最終日、それが思い込みだったことに気づきます。そして次の旅を考え始める。いつもその繰り返しと言えましょう。

 今日は夕方16時目安で空港に戻ります。それまで目の前の九十九湾(つくもわん)でボート釣りをして遊びます。朝8時前、記者Oは既に日本百景である九十九湾からほんの数mにいるというシチュエーション。緻密な旅行計画を自画自賛しました。

よい旅レポート

森の中の湖のような九十九湾

 今さら説明しますが、旅レポートの旅先に能登を選んだきっかけのYoutube動画は、九十九湾のボート釣り動画です。絶景の中、ボートで海に出て釣りをする最高のセッティング。

 九十九湾の絶景はシャンティです。おシャンティではなく、ヒンドゥ―語で心の平安を意味する方。圧倒とか凄いとは違います。九十九湾は森の中の湖のよう。海面が静かで楽々ボートが進みます。先に進んだ湾央でもSUPやカヌーで遊んでいる人がいます。

九十九湾でボート釣り

 10分ほどボートを漕ぎ、湾のど真ん中で釣り始めます。Youtube動画だと根魚ハタをルアーで釣っていました。

 ルアーを投げると海の深さを感じます。最深30mとは聞いていましたが、その倍以上に感じます。数十メートル前方にルアーを投げ、そこから底を取ろうとします。旅行前、久々に購入したシマノ製のベイトリールに巻いているラインが出きってしまいそう。最近のリールは、軽い重りを前に飛ばすよう設計され、スプール(ラインが巻いてある回転部分)が浅目です。なら、中層の勝負が考えられますが記者Oは、底を確認しながらの釣りが好みで気持ちが落ち着く底フェチです。

 昨日の沖堤防もそうでしたが、今回タックルがいまいちマッチしません。釣りはポイントの経験がものを言います。ならボートを岸壁寄り停留してブラクリ(重りを針が一体の仕掛け)と青イソメでボートの真下を狙います。急な駆け上がりで岸壁沿いも水深がありますがこなせます。このような地形を持つ湾だから魚が集まってきます。

よい旅レポート 九十九湾

初めに釣れてきた魚は?

 1投目からコツコツあたります。釣り人は、魚が掛かり引く手応えの前にこのコツコツを楽しみます。コツコツを楽しみ過ぎるといつの間にか魚はいなくなります。合わせるタイミングもやはりコツが必要(真顔)。合わせるとうまく掛かってくれました。竿は磯でも使えるロックフィッシュロッド。硬めのロッドでも手応えのある引きです。

 上がってきたのは小さな真鯛(多分)。小さくても真鯛(多分)は風格があります。結果、2時間位の間で真鯛2匹、シマ鯛2匹、カワハギ3匹。昨日も沢山釣れたベラを10匹ほど釣りました。十分楽しめました。記者Oは、旅行中に限らず釣った魚は即リリースと決めてます。今回の魚たちも元気な内に海にお帰りいただきました。

よい旅レポート 九十九湾
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観光

 ふと気づきました。この3日間、釣りばかりしている。今日は最終日、観光スポットに行かなければという気持ちが湧いてきます。一種の焦り⁉ 釣りを止め湾内クルーズで景色を楽しみましょう。双眼鏡を覗いて景色をぼーと眺めているとボートだけに(真顔)、いつの間にか意図しないところに流されます。

 初めに湖の静けさと言いましたが、昼近くの時間になり微風程度の風が出てきました。基本的に海面は静かだから微風でもボートが流されるとも言えるかも。

よい旅レポート 九十九湾

九十九湾
向こうに見えるのは高評価旅館「百楽荘」海沿いのデッキから釣りができます。

 12時過ぎになりました。「イカの駅つくモール」見学と、レストランでイカ料理を食べるため岸に戻ります。12時30分過ぎボートの停留位置に到着しました。初めに3日間海風と海水にさらされたタックルを真水で洗い、宿に預けていた荷物を引き取り整理します。Tシャルになり九十九湾と宿の間の庭で缶ビールを飲みながらゆっくり作業します。

 そこに一水の女将さんがやってきました。釣果を聞かれて答えると魚はどこかと聞いてきます。「全部リリースしちゃいました。」と返すと、「えー、もったいない。」と笑っています。一水は、宿泊者が釣ってきた魚を調理してくれるサービスも提供しています。記者Oの行動は珍しいことでしょう。

巨大イカが見せる昼間の顔

 荷物の整理を済ませて女将さんに挨拶した後、昨晩、魅了された(笑)巨大イカのモニュメンに向かいます。日曜なので遊びに来た人たちが巨大イカの写真撮影を楽しんでいます。

 昨晩を振り返ると記者O的には、巨大イカに対し「昨晩と同じ君?」と聞きたくなります。夜は悪そうな顔つきですが昼は優しい表情です。巨大イカに乗ったり口の中を覗き込んだり。子供も大人も魅了しています。あの物議を経験して自信と実力を付けたこの巨大イカ。たくましさを感じます。

九十九湾 イカキング

九十九湾 イカキング

イカの駅つくモールで昼食と見学

 施設に入り先にレストレンへ。入場に整理券を配布していました。待つかもと思いきや10分経たずに順番が回ってきました。

 メニューを持ってきてくれたスタッフさんお勧めの「味付きイカ丼(1,100円)」を注文しました。あとは御膳系メニューでした。
 5分ほどで料理が来ました。見た目がなんだかお洒落。彩良い。こうなるのに試行錯誤、丁寧に作業したのだろうと勝手に想像します。旅行の始まりに持ったその土地の印象とか風土。能登は清潔さや丁寧さ。第一印象はその後の滞在に影響します。印象が良いと身勝手な想像もポジティブになるものです。

イカの駅つくモール

イカの駅つくモール

イカの駅つくモール

「美味」という言葉がふさわしいイカ丼

 さぁ、イカ丼をいただきましょう。ツルツルシコシコした食感、甘いイカの体と甘口の漬けが交差してとくかく美味。食べるピッチも速くなり、重箱を箸でつつくカタカタという音が鳴ります。

 飲み物は、能登産クラフトビールのヴァイツェン(605円)を注文。九十九湾の少し先のリゾート施設「日本海倶楽部」が製造しています。地ビール工房やレストラン、牧場を運営しています。フルーティーでさらっとした飲飲み口で美味しい。近年の日本の地ビールはどこに行ってもクオリティが高いですよね。

 食事はかなり満足しました。他のコーナーを見学しましょう。初めにイカ漁の歴史を解説しているコーナーへ。

イカの駅つくモール

イカの駅つくモール

イカの駅つくモール

イカの駅つくモール

イカ尽くし

 次は物産販売コーナーに入ります。広いスペースに農水産品や飲料、お菓子、雑貨など。能登の事業者が製造している品物が並びます。やはり水産品、名前の通りイカ関係が圧倒的。イカの展開力に驚きます。

イカの駅つくモール

イカの駅つくモール

イカの駅つくモール

イカの駅つくモール

イカの駅つくモール

イカの駅つくモール

イカの駅つくモール

イカの駅つくモール

イカの駅つくモール

 施設の外に出てみます。壁面にスナックコーナーが併設されていました。メニューはイカバーガー・イカ焼き・イカフリッター・イカスミソフトなどイカ尽くし。お昼過ぎた時間からか売り切れ続出でした。かろうじてイカフリッター(400円)がありました。

 食べましょうぜひ食べましょう。第一印象風味が強い。千鳥風に言うとイカのクセが強いフリッター。期待通りの美味しさです。

イカの駅つくモール

イカの駅つくモール

 駐車場があります。大型観光バスが何台も駐車できる広さ。駐車している自家用車のナンバーは8割石川。あと富山と福井含む北陸3県でした。

 最後、九十九湾岸から景色を名残惜しみます。

九十九湾 

九十九湾 

旧のと鉄道「九十九湾駅」跡地で待ち合わせ

 時間は14時30分。空港を意識する時間です。往路も「ふるさとタクシー」を利用します。前日予約する際、羽田行最終便であることと出発地を言うと、ちょうど良い待ち合わせ時間と場所を教えてくれます。15時20分に旧のと線「九十九湾駅」旧駅舎の前の空き地と案内されました。

 昨日路線バスに乗り遅れたこともあり30分前に待ち合わせ場所に到着。幹線道路と旧駅舎の間に整備された広いスペースがあり、そこでタクシーを待ちます。

九十九湾 

九十九湾 

再びふるさとタクシーに

 15時20分ふるさとタクシーが到着しました。名前を伝えて乗り込みます。今回のドライバーさんは無口でした。記者Oはいつの間にか眠り落ちました。30分ほどで能登空港に到着。料金は九十九湾から空港まで定額1,300円。普通タクシーだと12,790円(ナビタイム検索)。他に、路線バスと特急バスを乗継いで空港で降りるルートもあるそう。調べていませんが想像に難しくはありません。記者能登Oとしては、「のとふるさとタクシー」の一択かなって思います。

 降りる時、不意にドライバーさんが「何か釣れましたか?」と聞いてきました。車の扉が開いた状態で1分ほど釣果自慢をしました。釣り人は、釣れた日に釣果を聞かれると嬉しいものです。最後、「魚はどうしましたか?」と質問されました。「全部リリースしちゃいました。」と返すと、「さすがに持って帰れないですね。」と言われ、お互いほほ笑み合いました(笑)。

 乗車時、無口なドライバーさんと思いましたが、考えてみると記者Oは、直ぐ眠り落ちました。疲れている様子で乗り込み実際に寝てしまった乗客。ドライバーさんが無口だった訳では無さそう。最後、釣果について話ができて良かったです。

九十九湾 

空港2階の意外にいいレストラン

 初めに荷物を預けてから空港内を探索します。観光案内所があります。街中のショールームみたいで立派です。能登半島全体の情報収集ができそうです。

 2Fレストラン「あんのん」を確認してみます。ショーケースに魅力的なメニューサンプルが並びます。入店したことはありませんが実力は噂にします。記者Oの注目は、「酒粕うどん(1,000円)」。酒粕スープとうどんのコラボ。どのような味でしょう?右上には、「大人様ランチ(2,500円)」。このネーミング(笑)。大皿にはカツとナポリタン・ハンバーグ・エビフライ。まだまだ…から揚げ・カレーライスが載っています。もう一声イカフライをお願いしたい(笑)。その隣にはさり気なく、「能登牛カレー(1,500円)」が。

 自分自身で食べる前、人に奨めたくなる能登空港のレストラン「あんのん」でした。

の空港

九十九湾 

九十九湾 

九十九湾 

 最後、能登空港レストランに後ろ髪を引かれつつ、16:50発のANA機で能登を後にしました。“Thank you, noto”

 

追記(能登町の宿泊・レンタカー助成金)

 能登町の宿泊のことで書き忘れがありました。羽田→能登便の利用の観光客向けに、町内の指定宿泊施設利用で助成が受けられます。金額は12才以上の大人2,000円、満3歳以上12歳未満の小人1,000円。レンタカー利用も2,000円。制度は空港利用促進の為の定常制度で、能登町以外の自治体も制度があります。

 

編集後記

 1/20の第1回から全4回、初めての旅レポート記事を配信できました。

 当サイトは昨年6月テスト公開以降、観光団体や企業の最新情報をニュース記事で配信してきました。逆に旅レポートは個人の旅を綴るもの。そのようなライティング経験はもちろん、日記すら書いたことが無い人間には大変な作業でした。途中、放っておこうと思うこともしばしば。しかし、旅行で出会った人や土地のことを思い出すとやる気が出てきます。旅は力になる。早くどこか行きたくなります。

 

関連サイト

能登町観光ガイドNOTO
https://notocho.jp/

イカの駅つくモール(第3回・4回)
https://ikanoeki.com/

のと里山空港ふるさとタクシー(第2回・4回)
https://www.noto-airport.jp/access/furutaku.html

のと里山空港(第1回・4回)
https://www.noto-airport.jp/

ANA今週のトク旅マイル(第1回)
https://www.ana.co.jp/ja/jp/amc/promo/wa_k/

コンセール能登(第2回)
http://concert-noto.jp/index.html

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