前編では金曜夜、鳥取県米子入りまでレポート。後編では土日の2日間、鳥取県と島根県を行き来きした観光スポットや漁港巡りをレポートします。
前編はこちら。
境港入り|そこから島根半島へ
2日目朝8時、米子駅近くでレンタカーをピックアップして境港に向かいます。天気はどんより小雨。米子空港を超え、境港市街地に入り境港市場前に到着しました。一帯は、海(境水道)を挟んで向こう岸の島根半島沿い(島根県松江市美保関)がはっきり見えます。日本海から続き、隠岐汽船や漁船が行き交う大河川のような「境水道」は、内陸に広がる汽水湖「中海」につながっています。
雨を避け車の中から置き竿で釣りを始めます。小魚に餌を取られてばかりです。車外に出て真面目に釣り始めると、ちびメバルが釣れてきました。真下に群れがいるようで、続けていれば何匹でも釣れそうす。
雨が上がり島根半島に移動します。釣りをしながらマニアックなローカル漁港観光を楽しみます。最初は観光スポットに行こうと思い、島根半島東端の「地蔵崎」に向かいました。
似た感じで恐縮ですが、記者O好みの漁港コレクションの一部です。
境水道と水木しげるロードの間の好立地の宿
釣りと漁港見学を楽しんだ後、宿「Destiny inn SAKAIMINATO」に向かいます。宿の位置は、境水道と水木しげるロードの間の通りでした。小さな和室からファミリー向けの部屋まであるユニークなゲストハウス系の宿です。元々、東京に居た現オーナーの家系でやっていた旅館を引継ぎ、今のスタイルに変えて経営しているよう。境港は暮らしやすい土地と言っていたことが印象的でした。
夕食は、宿から車で2-3分の境港駅近くの地元スーパー「まるごう」で刺身と総菜類を購入。刺身の魚種が豊富で、殆ど半額シールが付いてます(笑)。幸運にもイシダイの姿造りを購入しました。タイの中で最も好みです。
食後、境水道で夜中1時頃まで釣りをしましたが、残念ながらノーバイト。夜釣りに最も期待していましたが、難しいものです。翌日、まだ時期が早いと聞きました。
地元の人おススメ|産直販売施設へ
最終日の日曜、7:30に予約した朝食をいただきに宿の隣の軽食喫茶k「バード」へ。朝食はこちらが提供しています。記者Oが注文したのは焼き魚定食(500円)。壁には、一回りして新しさを感じるメニューが並んでいます。
席に座ってお店のお母さんと雑談を始めました。境港に来た理由を説明し今日は観光をしたいと伝えると。「今日、境港水産物直売センターがリニューアルオープンするから行くと良い。」と言います。昨晩、宿のご主人からも聞いていて考えていました。境港で記者Oを世話してくれた2人が、同じ施設を紹介してくれます。行く気満々になります。
9時過ぎに宿をチェックアウト。産直販売の施設に行く前に軽く釣りをしようと初日のポイントに向かいます。その途中、開店前の施設を通ると既に敷地に沢山の人が集まっています。この施設オープンが、街をあげての一大イベントだということでしょうか。
境港水産物直売センター|蟹取県の本領発揮
釣りを終えて11時頃、境港水産物センターに向かいます。駐車場入り口は車が順番待ちしています。かなり大きな駐車場は満車。記者Oは、少し離れた駐車場に車を停めて歩いて施設に戻ります。
施設の広場には、太鼓チームの演奏や魚の袋詰め放題に人が集まり賑わっています。何度も「イベント久しぶりだね」という言葉を聞きました。
場内蟹押し|買い求めやすいベニズワイガニが並ぶ
施設の中は天井が高く広さを感じる空間です。各店舗で販売している魚介類の主役はベニズワイガニ(漁期6/30迄)。有名ブランドの松葉がに(※ズワイガニ)と比較して買い求めやすい価格です。
鳥取県は、自らを「蟹取県」と命名していますが、それが納得できる売場でした。
※ズワイガニの漁期は3月末まで。
カニ以外だと牡蠣が目につきました。場内周ってターゲットが決まりました。買い食いと昼食タイムに入ります。
境港が誇る「水木しげるロード」
次は「水木しげるロード」に向かいます。境港駅前から漁港の方角に約800m延びています。通りには、鬼太郎や鼠小僧のほか、妖怪かお化けか様々な銅像が数メートル間隔で配置されています。道端には、作品を商品化して販売しているお土産物屋や飲食店が建ち並びます。盛りだくさんの作品群から少しだけご覧ください。
江島大橋|ベタ踏み坂で鳥取と島根を行き来
次は「水木しげるロード」から10分ほどの「江島大橋」に向かいます。ベタ踏坂で知られる急勾配の橋です。橋は、鳥取県境港市⇌島根県松江市を繋ぎ、日本で5番目に大きい「中海」(汽水湖)を跨ぎます。「中海」の奥から流れる川は、「宍道湖」(汽水湖)につながっています。「宍道湖」は、シジミの漁獲高が日本一として知られています。
鳥取県と島根県の並びにある2つの大きな汽水湖は、様々な魚介類や鳥類が生息する自然生態系を持ち、国際条約のラムサール条約に指定されています。
ベタ踏み坂を撮影する場合
急勾配の坂があるのは島根県側です。記者Oは、鳥取県から島根県へ。橋を下りて直ぐ先の「中海」の突き当りにあるコンビニの巨大な駐車場でUターンしてから急勾配の坂を上ります。坂はベタ踏みとまでいきませんでした。いつの間にか坂を超えていてあっと言う間でした。
感想としては、鳥取県から側から最頂部に徐々にアプローチしてゆく体感が好みでした。いったん運転体験したので、今度は撮影するため改めて島根県に入り車を駐車。橋手前の交差点まで歩いてゆき撮影してみました。巧くは撮影できませんでした。撮影場所が違うお手本。
最後の観光|島根半島の北端沿いの漁港
江島大橋の後、島根半島を北に縦断して「片江漁港」に向かいます。時刻は15時30分、レンタカー返却は18時。帰りの計算をし始めます。
眺望の良い「中海」を抜ける道から一旦里山に入ってから間もなく海に出ると「片江漁港」でした。場所は、昨日訪れたフェリー港「七類港」からも近いのですが、その時は、反対側の島根半島の東端に向かいました。「片江漁港」はその反対、大雑把に言うと出雲方面です。
素晴らしい景観の「片江漁港」
記者Oは、港と漁村が一緒に視界に入る小規模な港が好みです。釣りで訪れますが、いつも漁港建築に癒されています。港に癒されると。釣果も気にならなくなります。目的は漁港で釣りは手段かもしれません。
当てずっぽうで来てみた「片江漁港」の雰囲気は、今回の旅で立ち寄った港の中でも一番好みです。小規模港の良さを兼ね備えた中規模港という感じ。記者Oが釣り座を構えた突堤から(いつの間にか釣り始めてますが…)漁港を見渡します。
釣りの方は、かわいいミニカサゴが釣れてくれました。重ねてこの漁港に良い印象が残ります。時刻は17時10分、夕焼け時を想像しながら「片江漁港」を後に米子へ帰ります。Googleの予想は米子17時43分着。米子まであっという間です。
米子駅「O番ホーム」
18時前にレンタカーを返却して米子駅へ向かいます。列車は米子駅18時35分発、終点・境港駅行き。記者Oが降りる米子空港駅は19時07分着。フライトは20時45分発なので余裕はあります。ホームは、「0番?」 改札を入ると1番。そこを左手奥に進むと「0番」がありました。ホームには鬼太郎などキャラクターが設置されています。調べると境港行き鬼太郎路線とのこと。ホームの呼び名は、霊にかけて「れい番」だそう。
飛行機は羽田22時15分着ですが22時頃着。東京に戻るとその15分に有難味を感じてしまいます。
最終日、いろいろな場所を巡ることができました。帰りが夜遅い便だとその日をまるまる使えるのが嬉しいです。金曜夜出発、日曜夜戻りの週末旅行を日常的に取り入れられたら良いなと思います。その時、ANA今週のトク旅マイル やJALどこかにマイルを利用するとお得なのはもちろん。慌てて場所を決めたり、予定しなかったりした土地を訪れると、ギャップが生れて体験が深まるようです。
なお、記者Oがなぜ米子空港を選んだかと言うと、空港が海に近いという理由だけ。そんなものです。
隠岐諸島
旅の途中、ちらちら目に入るフェリーが気になりました。次回、この地に来るなら、必ず隠岐諸島に行くだろうと思います。隠岐諸島へは、鳥取県(境港)と島根県(七類港)から、同じ会社のフェリー(隠岐汽船)が出ています。
ここまで読んで下さりありがとうございました。GW期間、記者Oはおとなしくしています。皆さん、よい旅を。