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【レポ(後半)】伊勢志摩2日目、志摩藍染Tシャツ作りと展望台観光へ

今年5月半ば、三重県志摩半島の「ザ・グランピングプラザ 伊勢志摩BASE」で1泊2日滞在後、2日目にTシャツを作る志摩藍染体験や展望台観光についてレポートします。

伊勢志摩 横山展望台

志摩藍染Tシャツ作り体験に参加

(前半記事) 伊勢志摩BASEチェックアウト後、歩いて4-5分の伊勢志摩野菜を作る農園「レイズファーム」を訪ねた。何をするかと言うと、今回の宿泊プラン(21600円~)に付いている「志摩藍染Tシャツの作り体験」に参加するからだ。体験時間は、チェックアウト後の10:30から約1時間30分だ。

伊勢志摩レイズファーム
左の平屋がブティック?レイズファーム

この農園では、染めの原料になる「たで藍」を栽培しており、それを活用した藍染めを通じて、「志摩藍染」ブランドを発信している。
この体験は面白かった。もの作り系ワークショップは主に女性向けだが、ここのTシャツ作りは男性も楽しめる。男性好みのデザインのTシャツを作り、実際に着用できるアイテムだ。

伊勢志摩レイズファーム
店内は志摩藍染のブティックのようなお洒落にディスプレー
伊勢志摩レイズファーム
志摩藍染のブランディングを担うオーナー夫婦の奥さま
伊勢志摩レイズファーム
所々を輪ゴムで縛り染める箇所を作る
伊勢志摩レイズファーム
藍染したTシャツを絞ってから干す
伊勢志摩レイズファーム
藍染似のバタフライビピーのお茶|藍染のように酸性と反応し紫色に変色する

レイズファームの後、志摩半島をドライブしながら漁港に立ち寄り、釣りを繰り返した。一応、釣り竿を持ってきていたので目的を果たすが、釣果はない。魚を釣ることに執着はなく、ただ海に竿を出せば十分だ。特別面白いわけでもないが、それでも釣りは続けられる。

 

気がづくと時刻は15時を過ぎていた。伊勢志摩のリアス式海岸の有名な景色をまだ見ていないことに気づき、急に焦り始める。あの景色を眺めるため、急いで展望台に向かった。

志摩2つの展望台

まずは桐垣展望台へ訪れた。車で道の突き当たりに位置し、人の姿はまったくなく、静かな場所だ。旅で持ち歩いている双眼鏡を覗くと、海が手の届くほど近くに感じられる。ガイドブックには夕日が見どころと書かれていたが、今回は時間がないので次の展望台に向かおう。

伊勢志摩 桐垣展望台
桐垣展望台

次は横山展望台だ。志摩半島では、ここが人気No1の観光地だろう。この展望台からの眺めこそ、三重サミットを契機に有名になった景色だろう。標高140メートルからリアス式海岸を望み、カフェテラスもある。観光施設感が強く、かなり混雑しているが、展望台の前面に立てば、美しいリアス式海岸の景色が目に飛び込んでくる。あのカットが今、目の前に!

伊勢志摩 横山展望台
横山展望台

2つの展望台から望む英虞湾の景色は素晴らしい!ただし、その景色に差はないが、人気の差は歴然と違う。改めて、交通利便性や施設内容も関係していると思うが、国家的行事を活用した観光ブランディングの結果について考えてみた。

 

志摩半島リアス式海岸と道路事情

横山展望台を後に、少々道に迷いながら、鵜方駅から近いホテルの日帰り温泉に立ち寄った。温泉に入りながらその日を振り返り、志摩半島は海に囲まれているが、運転中に海岸線を走ることがあまりなく、常に海を感じるわけではなかったと思った。海を意識して海辺や展望台を目指す必要があるようだ。周囲が海のはずなのに…なぜだろう。

 

これについて、伊勢志摩国立公園協会に聞くと、「志摩半島は、小さな半島が集積するリアス式海岸線が連なる地形で、幹線道路は小さな半島同士の付け根で結ばれる。従って車は内陸部を走行することになる」「所々、海岸線に小さな道があるが、それは地元の漁師が海に出るために利用されている」と言う。とても分かりやすい答えだ。

 

全国各地のリアス式海岸に訪れたことがあるが、志摩半島では他の地域では感じなかった、この土地ならでは状況があった。志摩半島のリアス式海岸は、細かく入り組む迷路のよう。志摩半島を訪れる機会があれば、ナビに頼らず、事前に海岸線を調査して把握しておきたい。

【新着】夏のアクティビティ体験がスタート

7月に入り「伊勢志摩BASE」から夏向けのアクティビティ体験のお知らせが届いた。まずは、夜間、敷地内で大きなライトを照らすと集まってくるクワガタやカブトトムシを捕まえて遊べる。受付で申し込むだけで、懐中電灯と虫カゴも無料で貸してもらえる。また、車で約6分の「賢島フィッシングパーク・海遊苑」では釣り体験を楽しめる(2時間3500円・3名で利用可能)。タイやハマチ、クロダイなどえ豪華な魚が釣れて、釣った魚をさばいてもらって食べることもできる。

伊勢志摩BASE昆虫採集
賢島フィツィングパーク

伊勢志摩シーカヤック体験

ほかにも、ダイビング体験付きの宿泊プランや愛犬同伴可能なシーカヤック体験などがある。今夏、伊勢志摩BASEを利用すると、BBQ以外にもさまざまな体験プランへのアクセスがスムースだ。

 

前回に続き、伊勢志摩BASEを拠点に初めての藍染体験や豊かな自然を楽しんだ。滞在中、ニコニコしてゆったりした志摩の人に触れた。自然豊かな地方を何度も何度も旅行し、分かったようになっても、東京に戻るとスピードが速くなる。旅の前半は、そのスピードが持ち込まれがちだ。今回も往路の路線選びで失敗してイラっとしたが、記事を書き進める中で志摩の人たちを思い出し、少しゆったりとした気持ちを思い出せた。次回はまず路線の選択を間違えないようにしよう。

 

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