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【旅レポ】飛騨古川の鯉の引っ越し見学へ|ほぼ1泊1日旅行(前編)

先週末、岐阜県飛騨古川にほぼ1泊1日で旅してきました。その様子を前編・後編に分けて配信します。前編の今回は、旅の理由と飛騨古川の手前の高山到着までを紹介します。

飛騨古川

城下町・飛騨古川の風物詩・鯉の引っ越し

 岐阜県飛騨に小さな城下町・古川があります。記憶に新しいのは2016年の大ヒットアニメ映画「君の名は。」の舞台となったこと。国内外から多くのファンが訪れました。

 

 古川で印象深い風景に鯉が泳ぐ瀬戸川と白壁土蔵街があります。町中に並んでいる雰囲気ある民家に沿って流れる瀬戸川は、冬の間、除雪した雪を流すために使われます。そのため11月下旬、鯉を近くの天神池に移し、4月初め瀬戸川に戻す作業が行われます。鯉の引っ越しは、春と冬の訪れを感じさせてくれる風物詩というところです。

 

 今春の鯉の引っ越しは4月2日(土)でした。
 決戦?前日の「ヒダスケ! – 飛騨市の観光案内所₋」からのツイート。マニアックな視点ですが、鯉が泳ぐ天神池と対に、鯉のいない瀬戸川の写真が並ぶのはレアでかも。

 

 

旅の行程、新宿から飛騨高山・古川

 今回の旅路は4月1日(金)、東京駅(17:00発)の新幹線のぞみ号で名古屋駅へ。名古屋(20:45発)の高速バスで高山駅へ(23:20着)。高山で1泊して早朝、高山本線で飛騨古川に向かう形。復路は4月2日(土)、高山駅(15:00発)の高速バスでバスタ新宿(20:45着)へ戻る計画。ほぼ1泊1日旅行です。

 

飛騨古川の旅の目的

 この旅は鯉の引っ越しの目撃と、新宿と飛騨の移動を検証する目的がありました。まず記者と鯉の引っ越しにはある因縁が。過去に作業体験に申し込んだにも関わらず、当日欠席という失態をしたことがありました。その日の朝、小田原の海で釣りをしているところ1本の電話。出欠確認で思い出した始末です。そういう背景もあり、今回、作業はしないけれども、見学をして記事にして、少しでも飛騨古川について知らせられたらという思いがありました。

 

新宿駅地下街で飛騨をPRする観光案内所

 新宿駅西口は鉄道や百貨店があることから京王ブランドが目立ちます。記者がたまに通る都営線新宿駅と新宿駅西口を結ぶ地下街に、観光案内所「中部地方インフォメーションプラザin京王新宿」があります。見た感じ自治体アンテナショップっぽいですが運営は京王。中部地区の長野や山梨、岐阜、富山の観光をPRしています。ここで「バスタ新宿」⇔「飛騨高山」の高速バスを知りました。

 

中部インフォメーションプラザ
中部地方インフォメーションプラザin京王新宿
中部地方インフォメーションプラザ
高速バスPRパネル

 

東京(新宿) ⇌ 飛騨高山・古川ルートの選び方

 飛騨は有名な観光地ですが都心から行くのは結構大変。王道ルートは、東海道新幹線で名古屋駅へ。名古屋駅から特急列車で2時間30分ほど。名古屋から時間がかかります。なお、北陸新幹線開業以降、推奨されるルートが新幹線で富山へ。富山から高山本線で飛騨古川へ(1時間10分ほど)。富山と飛騨は古くから越中飛騨と呼ばれるなど意外と近いものです。ただ、富山到着後、岐阜に移動するのは、首都圏からの旅行者の場合、心理的に引けるかもしれません。

 

 ここで提案したいのが新宿からの高速バス。所要時間は5時間30分ですが、乗り換えなど煩わしさはありません。ひたすらバスに乗っていれば良いので脱力できます。加えて、何度か立ち寄るサービスエリアで長野や岐阜のご当地グルメや景観も楽しめます。もちろん車内にトイレは完備されています。

 

 整理すると。電車だと全乗車時間が3時間10分~4時間以上。移動や待ち時間で30分~60分。比較してみると高速バスは魅力的。運賃も電車よりかなり安価です。

 

飛騨古川

 

往路は名古屋から高速バス、復路は高速バス

 4月2日早朝8時頃から始まる鯉の引っ越しに間に合わせると、記者は前日夜、飛騨高山に入っている必要があります。ただコロナ禍と季節時刻でバスタ新宿発の高速バス最終便は14:35(コロナ前は17:05)。その日、記者は夕方まで東京を離れられないので最終バスは利用できません。復路は高速バスを諦めます。

 

名古屋駅で名古屋めし

 名古屋到着後、待ち時間無く飛騨高山行きに乗り継げる高速バスがありましたが急ぐ必要はありません。今は名古屋なのですから名古屋めしといきましょう。
 駅地下街のみそかつ・矢場とんへ向かいます。この店の経験者は多いでしょう。少し並びましたが10分位で入店できました。定番のロースとんかつを注文。目の前の男性に同じ料理が運ばれてきました。開口一番「うまいっ!」と唸り声。不意打ちでお隣の女性2人がビクッと(笑)。記者の料理もきました。甘タレが染みこむ南九州産ロースとご飯の相性ばっちり。幸先の食事に大満足。名古屋メシって誰かが食べているのを見ると食べたくなりませんか。写真で次の機会に思いを馳せて下さい。

みそかつ

みそかつ

みそかつ

 

 少し前、愛知県や名古屋市が実施した「なごやめし総選挙」の記事を配信していました。その際、編集部ランキング5を掲載していました。みそかつはランク外、名古屋めし選びはその日の気分で変わるものです。

 

名古屋から高速バスで飛騨高山へ

 食後、直ぐそばのバスターミナルに向かい切符(片道3,100円)をこ購入して約1時間バスを待ちます。定刻20:45名古屋を出発。乗客は10名ほどです。アナウンスの到着予定時刻を聞くと時間の長さを感じますが、自分時計的には余裕があります。高山で宿泊するホテル「飛騨花里の湯 高山桜庵」は、屋上温泉露天風呂が25時まで利用可能。想定は高山に23:20到着、23:30にチェックインすれば1時間は温泉に浸かれます。

 

高山駅(濃飛高山バスセンター)到着

 バスは定刻前に高山駅「濃飛高山バスセンター」に到着。ホテルまで徒歩5分ほど。途中、コンビニで缶ビールと裂きイカを購入。ホテル到着後、チェックインを済ませると、スタッフさんが「そこの飲み物とおつまみをお持ち下さい。」と言います。宿泊プラン込みだそう。飲み物はビールとチューハイ、お水。おつまみは豆とスナック、裂きイカもありました。ビールと豆をもらって11階の部屋へ。このホテルは、チェックインカウンター横の靴箱スペースに靴を預けます。施設は、共有通路や部屋が全面座敷、スリッパ要らず素足で過ごせて楽ちんです。

高山の市街を見渡せる屋上温泉露天風呂

 部屋に荷物を置いて直ぐ13階の屋上露天風呂に向かいます。大浴場は貸し切り状態。いくつかある個室風呂も空室。記者は大浴場のサウナ付き温泉露天風呂へ。ここの露天風呂は頭上に屋根が無くて、前方に広く高山市街地を望みます。明るい時間は大丈夫かねと思うほど開放感のある設計です。ドーミー系なので温泉はもちろん朝食も良くてコスパの良さが知られています。部屋に戻り缶ビール2本とつまみをいただいて夜はお開き。フロントでビールを貰わなければ、もう1本自販機で購入していたことでしょう。

 

飛騨花里の湯 高山桜庵

 

 2日目朝からは中編で。後編は青天の中の鯉の引越し作業など飛騨古川の街、復路の直行バスについて紹介します。

 

 東京と飛騨の位置関係、Google地図を眺めてみるとより分かりますね。

 

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