「第1回 よい旅 川柳・短歌賞」作品大募集(結果発表)
この度は、約1200作品のご応募をいただき、心より感謝申し上げます。本日、入賞作品を発表いたします。予定よりも遅れまして、ご心配をおかけしましたことお詫び申し上げます。入賞は、10代から60代の幅広い年代の方々から選ばせていただきました。なお、高校生からの応募も目立ちました。そのため、薄謝ですが3名に特別賞を贈呈します。なお、賞品は事前連絡の上で、発送させていただきます。
2023年10月28日 よい旅ニュース通信
<選考について>まず1次審査で編集部が約600作品を選出しました(残念ながら応募要領を満たしていない作品も少なからずありました)。次に、2次審査で9地域の審査員により「地元から通信賞」9作品を決定しました。同時に大賞・優秀賞ノミネート作品を20作品選出しました。その後、編集部が3次審査で10作品を選出しました。最後に、編集部および9地域で決戦投票を行い、大賞・優秀賞を決定しました。 |
▮最優秀賞
「旅に出て 帰りし我が家の 良さを知り 旅の思い出 旅また求む」(すずしん 宮城県)
「旅は新たな出会いや経験を体験するとともに、自分の居場所の大切さを感じさせてくれる。この短歌は、その思いを巧みに組み合わせていて、旅が日常を、日常が旅をよりよくする相互作用がある視点を教えてくれました。そのような気持ちを持って旅に出かけようと思います」(編集部) |
▮優秀賞
短歌「あの時の修学旅行今度こそ皆でリベンジしに行かないか」(ぴの 岡山県)
「19歳の作者が書いたこの作品は、修学旅行に行けなかった悔しさを乗り越えて、未来への希望と再び修学旅行を実現したいという気持ちが表現されています。同じ思いを持つ若者の心情を代表する作品として、共感を呼び、同じ経験をした人たちが修学旅行のリベンジを果たす日が来たらいいなと思いました」(編集部) |
▮地元から通信賞
【岐阜県飛騨市】
短歌「観光地以外の場所を歩いたら 思わぬ出会い僕だけの旅」(熊猫太夫 福岡県)
「観光地以外の場所にこそ、その土地の人々の営みに触れられる機会が詰まっていると思います。それに出会うのが旅の楽しみだと改めて感じました」(飛騨市まちづくり観光課) |
【島根県川本町】
川柳「子連れ旅 気分は海外 となり県」(さきみち 大坂府)
「コロナ禍、子どもがいる家庭では旅行をするのも大変だったと思われ、やっと旅行ができ近場でも海外に旅行したほど楽しかったことが表れている」(川本町観光協会) |
【滋賀県豊郷町】
短歌「ちいさいが 豊郷町は デッカイゾ 世界貿易 伊藤忠生む」 (橋本素子 神奈川県)
「歌のとおり小さな町ですが、大きな魅力がたくさん詰まっています。伊藤忠兵衛氏も早くから世界を意識して羽ばたかれました。ぜひ一度豊郷の地を歩いてみてください」(豊郷町観光協会) |
【長崎県西海市】
短歌「飛行機はふいに大きく傾きて腹の小窓に海を映せり」(小池ひろみ 京都府)
「空港でかわいらしいひよこたちがきちんと並んだ箱が、温かい人の手に取られる光景が目に浮かびました。そのひよこはいつもお世話になっている職場の方たちへと飛んで行く。作者さんのあたたかい気持ちが伝わってくるほのぼのとした良い作品ですね。作者さんはきっと楽しい職場でお仕事されていることでしょう」(西海市ふるさと推進資源課) |
【滋賀県守山市】
短歌「コロナ禍で 行けずに終わった 旅プラン あなたと行ける 今が幸せ」(みゆちん 北海道)
「コロナ禍で旅行できなかった方は多いと思います。また、旅行は誰と行くかも大事です。皆さまにも、大切な人と旅の思い出をたくさん作ってほしいです」(守山市商工観光課) |
【京都府福知山市】
短歌「城・史跡 神社仏閣 たどるたび みちゆくものは 身とこころなり」(西川浩央 東京都)
論評「旅をする度に、道行く身、満ち行く心…。旅の効能がしみわたる、味わい深い短歌です。何度も読み返しています」(福知山市秘書課) |
【青森県深浦町】
短歌「液晶の 中の旅では 伝わらぬ 土地の匂いを 降り立ちて知る」Rio 大阪府
論評「風土やその地域の暮らしがどんなものなのか、実際に行って匂いで実感することも旅の醍醐味の一つだと思う。この句は、「体感する」という旅の楽しみ方を教えてくれ、想像をかき立てるように感じた」(深浦町商工観光課) |
【福井県敦賀市】
短歌「延期ぶん 想いの弓を 引き絞り 矢となり敦賀 向かう春待つ」コタラフ 茨城県
論評「来年春の北陸新幹線敦賀開業に大きな期待を込めていただいている歌。皆さんの期待にそぐわない様しっかりと準備していきたいと思いました」(敦賀市観光協会) |
【岩手県宮古市】
川柳「快挙です旅路で嫁と手をつなぐ」菩提寺太郎 宮城県
論評「久しぶりに夫婦で旅行に出掛け、素晴らしい景色や街並み、地元のおいしい料理などの情景が見えて、その中をお二人で歩く仲むつまじい様子がうかがえます」(宮古観光文化交流協会) |
▮特別賞:図書券1000円
短歌「海景に おでこ預けた ガラス窓 汽車よ運べよ わたしの心」宮本紗有 京都府
「具体的な情景が思い浮かび、その感情が訴えかけてきました。実際旅の途中で思い浮かんだのか、どこかに行きたいという願望なのか」(編集部) |
川柳「弾丸の道中の目の冴え渡る」富岡優月 群馬県
「断片的でシャープだからこそ、何か重要なシーンを逃さないという緊張感のある気持ちが伝わってきます。かっこいい」(編集部) |
短歌「のんびりと 各駅停車で 巡る旅 電車は来ずとも 夕暮れが来る」石田大晟 東京都
「旅慣れたベテランのよう。のんびりすすすむ鉄道旅の雰囲気を伝える表現が素敵です」(編集部) |
あと書き
「第1回よい旅川柳・短歌賞」公募は、サイト開設1周年と本格的な旅行の復活にあたり、旅行者の心情を川柳・短歌で表現していただく趣旨で作品を募集しました。また、審査員は2022年12月~2023年3月の間、寄稿企画「よい旅 地元から通信」を担当した9地域の自治体および観光協会の協力を仰ぎました。
数多くの応募作品から作者の旅への思いが伝わってきました。日頃、旅の情報を扱う者として、大いに学びのある時間を過ごしました。各地域の審査員からも同様の感想を聞いています。一方、甲乙つけがたい作品ばかりで、選考は困難でした。そのため、もっと多くの作品に賞を贈呈できたらよかったなと、今も思っています。ご応募いただいた全ての方々には心から感謝を申し上げます。
また、選考に力を注いでいただいた9地域の自治体および観光協会の皆さまには感謝いたします。
もし「第2回 よい旅川柳・短歌賞」があるとすれば、2024年5月頃になると思います。なお、今年中には、川柳・俳句を募集する読者投稿ページを公開を考えています。今後とも、よい旅ニュース通信をよろしくお願いします。
応募要領
- 応募期間:
2023年8月3日(木)~9月15日(金) - 募集内容:
国内旅行への気持ちを「川柳」または「短歌」で詠んでください。
※川柳と短歌は部門別ではありません。応募は1人1句。 - 賞品:
【大賞】ANA旅行券3万円(1名)
【優秀賞】アソビュー!ギフト1万円(1名)
【地元から通信賞】国内9地域の特産品(各1名・計9名)※指定不可
※賞品提供:よい旅ニュース通信 - 応募方法:
応募はネット限定。作品応募フォームから受け付けます。※応募は締切ました。
※川柳か短歌を明記の上、テキストで作品を提出。
※必要事項(住所・氏名・年齢・TEL・メールアドレス)を明記。
※ペンネーム可能ですが、応募時は必ず“本名”を併記してください。 - 審査員:
よい旅ニュース通信 編集部
飛騨市(岐阜県)、川本町観光協会(島根県)、豊郷町観光協会(滋賀県)、西海市(長崎県)、守山市(滋賀県)、福知山市(京都府)、深浦町(青森県)、敦賀観光協会(福井県)、宮古観光文化交流協会(岩手県)の職員さん
※2022年度「よい旅 地元から通信」(https://yoitabi.jp/contribution/) - 審査:
編集部が1次審査を行い、最終審査は各地域の審査員が加わります。
※特定地域を表現した作品が、選考条件ではありません。 - 結果発表:
2023年10月上旬に「よい旅ニュース通信」にて発表
※発表は、入賞作品・氏名・年齢・都道府県を掲載します。
※入選者には、事前に事務局からご連絡します。
※賞品発送は10月中旬頃を予定しています。 - 留意事項:
・作品応募時は、「個人情報の取り扱い」にご同意お願いします。
・商品宣伝、営利目的、公序良俗に反する作品は選考対象外です。
・応募作品の著作権は応募者に帰属しますが、主催者のサイトやSNS、報道資料等で掲載、サイトの告知のため主催者が利用することに許諾いただきます。
・応募作品は将来、電子書籍化などで利用する場合があります。
・応募後、作品の取り下げは受付けません。
・応募作品は著作権や知的財産権を侵害しておらず、未発表作品に限ります。
・応募、選考、落選理由等の質問には回答いたしかねます。 - 主催:よい旅ニュース通信
「第2回 よい旅 川柳・短歌」賞は、224年5月頃を予定しています。 |