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近ツー静岡支店社員が2憶超の詐欺容疑で逮捕|コロナ事業で掛川市と焼津市が刑事告訴

 大阪府警は2023年7月18日、新型コロナワクチン事業における詐欺容疑で、近畿日本ツーリスト静岡支店の社員、大久保功容疑者(57)を逮捕しました。ワクチン事業における同社社員の逮捕は6月の関西法人MICE支店の社員に続いて4人目です。

近畿日本ツーリスト過大請求

 警察によると大久保容疑者は、静岡県掛川市と焼津市から受託した新型コロナワクチン事業で、コールセンタースタッフの人数を水増し請求し、合計2憶2400万円を不正に得た疑いがあります。掛川市と焼津市は18日付けで、大久保容疑者を大阪府警に刑事告訴しました。

 

 近畿日本ツーリストは今年4月、関西法人MICE支店での不正発覚後の社内調査で、全国86の自治体の新型コロナワクチン事業で最大14億7000万円の過大請求を行っていたことを公表。今後も同社からの逮捕者が増える可能性があります。

 

 近畿日本ツーリストと親会社のKNT-CT ホールディングスは、「6月15日に3名の社員が逮捕され(7月5日再逮捕)、新たに1名が逮捕された」と発表。これまで警察の捜査に全面的に協力してきたが、今後も引き続き捜査に協力するとしています。

 

 KNT-CTホールディングスは7月21日、北海道の一町と地域活性化の包括連携協定を締結。同社は、「SDGs目標達成に向け、自治体との連携による地域経済活性化が重点施策」と公表。不正事件の捜査が続く中、企業活動における社会責任ブランディングの整合性が注視されます。

 

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