長良川鉄道、クラファン支援金244万円が未入金 運営会社「うぶごえ」で未払い相次ぐ

岐阜県の長良川鉄道は2026年6月15日、クラウドファンディングサービス「うぶごえ」で集めた支援金約244万円が、運営者会社のぶごえ株式会社(代表取締役社長:岡田一男)から未入金となっていることを公表した。同社は警察に相談しており、法的措置も視野に対応を進める。
長良川鉄道は2025年10月~12月30日、新型車両の関連グッズ製作や出発式などの費用を募るクラウドファンディングを実施し、194人から計244万3901円の支援を集めた。
支援金は2026年2月2日に入金される予定だったが、期日が過ぎても支払われず、長良川鉄道はうぶごえに複数回にわたり入金を催促。岡田社長からは「入院している」「体調を崩している」などの説明があり、連絡がつかないこともあったという。
同社によると、6月15日に岡田社長から「6月末から毎月50万円ずつ支払う」との連絡があったとしている
北越急行でも約415万円が未入金
新潟県の第三セクター・北越急行でも、うぶごえを通じて集めた支援金約415万円が未入金となっている。

北緯急行は2025年11月23日~2026年2月27日、ラッピング列車製作などを目的にクラウドファンディングを実施。支援金は2026年3月に入金予定だったが、支払われていない。
地元・新潟放送によると、うぶごえは北越急行に「資金繰りのやり繰りが遅れている」などと説明し、支払期限を5回以上延期したという。
北越急行は6月10日の決算報告で、未入金額の半分を貸倒引当金として計上したことを明らかにした。同社は回収が困難になる可能性を見込み、弁護士に相談の上、法的対応を検討しているとする。
旅と鉄道クラウドファンディング
長良川鉄道と北越急行のプロジェクトは、うぶごえと雑誌「旅と鉄道」(発行:天夢人)が業務提携して立ち上げた「旅と鉄道クラウドファンディング」で実施された。同プロジェクトは、赤字に苦しむ地域鉄道と鉄道ファンをつなぎ、鉄道の課題解決を目指すプラットフォームを掲げていた。
このほか、うぶごえを利用した複数のプロジェクトでも、支援金の未入金や遅延問題が公表されている。
閲覧できなくなったサイトと更新の途絶えた公式X
うぶごえの公式Xでは2025年12月までプロジェクトの紹介が続いていたが、2026年に入り投稿が途絶えた。公式サイトは2026年2月下旬頃から閲覧できなくなり、同社は4月16日、サーバーダウンにより公式サイトとメールが利用できない状態にあるとXに投稿。復旧作業を進めているとして緊急時の問い合わせ先にGmailアドレスを案内した。6月18日時点でサイトは閲覧でききない状態が続いている。
— うぶごえ 掲載手数料0円のクラウドファンディング (@ubgoe_com) April 16, 2026
うぶごえ株式会社は2020年9月設立。掲載者側の手数料を0円とし、支援者が決済ごとにシステム利用料を負担する仕組みを売りに、2021年1月にサービスを開始した。岡田社長は、過去に国内大手クラウドファンディング事業者「CAMPFIRE」で執行役員および代表取締役副社長を務めた経歴を持つ。