富山―高山「1万円タクシー」、空港からの直行は対象外に 県内滞在促進へ路線変更

富山県は、2026年12月ごろから富山空港利用者が岐阜県高山市方面へタクシーで移動する際、料金の一部を助成する計画について、空港到着後にそのまま高山へ向かう利用を対象外とする。新田八朗知事が9月28日の県議会予算特別委員会で明らかにした。
乗車場所は当初の富山市内から県内全域に広げ、対象期間を搭乗日の翌日から1週間以内とする。県内での滞在と消費につなげる制度へ改める。
県は9月、富山空港から飛騨高山方面への誘客策として、9月補正予算案に700万円を計上。通常片道4万円程度かかるタクシー料金のうち3万円を助成し、利用者負担を1万円とする計画を示していた。将来的な高山方面への定期バス運行や、富山県と飛騨地域を結ぶ広域観光ルートの形成につなげる狙いがある。
一方、発表後には、県予算を使って県外の高山へ旅行者を送り出す施策だとして批判が上がった。県議会でも、富山空港から高山へ直接移動する利用が増えれば、県内での宿泊や消費につながらないとの指摘が出た。
これを受け県は、空港から高山への直行利用を助成対象から外し、県内に滞在した後、搭乗日の翌日から1週間以内に高山方面へ移動する場合を対象とする方向で調整する。
事業を担当する県航空政策課は「計画の変更後も12月目処でスタートを考えている。今後、利用方法など県内タクシー事業者と話を詰めていく」と話す。
富山空港は今年7月、愛称を「富山高山すし空港」に変更した。9月9日には、タクシーやレンタカー料金の一部を助成する計画を発表していた。