国交省、東海汽船に3隻の使用停止命令 社長も船内飲酒の慣行を認識、是正せず

国土交通省関東運輸局は2026年10月2日(金)、東海汽船に船舶3隻の使用停止を命じた。元日の船内飲酒などが理由。社長が慣行を認識しながら是正せず、会社全体の安全管理体制を適切に運営していなかったと指摘した。
同社は同日、再発防止と安全管理体制の抜本的な見直しに取り組むと表明した。
国交省によると、本年1月1日、大型船「さるびあ丸」と「橘丸」にて、船長を含む複数の乗組員が旅客輸送中に飲酒し、アルコール検査を受けずに航海当直に就いていた。
さらに4月には高速ジェット船「セブンアイランド結」でも、アルコール検査の替え玉受検や、未実施の検査結果を「異状なし」と虚偽記録する不正行為も確認された。別途、「さるびあ丸」において、乗降口の扉を閉じないまま出航・航行する安全違反も確認された。
元日の飲酒は少なくとも30年以上前から慣習化していたとみられる。2009年3月26日付で就任した山崎潤一社長もこの慣行を認識していた。
停止対象は「橘丸」「セブンアイランド結」「セブンアイランド友」の3隻。期間は10月9日(金)から28日(水)までの20日間。本来は事業停止相当の違反だったが、島民の生活航路であることを踏まえ、一部船舶の停止に軽減された。飲酒が確認された「さるびあ丸」は停止対象に含まれていない。
同社は期間中、「さるびあ丸」「セブンアイランド大漁」とグループ会社の船舶で運航する。8日(木)夜発の便から代替ダイヤに切り替え、予約済みの利用者には出発時刻や利用便の変更を順次案内する。
今回の処分決定の以前、よい旅ニュース通信編集部の質問に応じた同社関係者は、元日の飲酒について「昔ながらの海の男たちなので」と話した。社内にそうした受け止めがあることがうかがえる。
関連サイト
国土交通省(船舶運航事業者に対する船舶の使用停止命令について)
🔗https://www.mlit.go.jp/report/press/kaiji03_hh_000229.html